このプログラムは、-utilityオプションで指定されたユーティリティを実行し、-fileまたは-commandsオプションのいずれかの入力を渡します。このコマンドは、このプログラムが-machineオプションによって指定されたノード上のCNSに接続し、データベース ウィンドウ(DBW)の[Supervisor (スーパーバイザー)]サブウィンドウからユーティリティを始動することによって実行されます。ユーティリティが read (読取り)を発行すれば、指定されたコマンドは、コマンドのすべてが使い尽くされるか、またはプログラムが終了するまで、ユーティリティに送られます。
このコマンドを使用するには、cnsrun を実行するユーザーには、マシン上で DBW セッションを実行するアクセス権限がなければなりません。ユーザーがCNSアクセスを持つようにセットアップするには、DBWで、GET PERMISSIONS、GRANT、およびREVOKEコマンドを使用してください。DBWスーパーバイザー コマンドの詳細については、データベース ウィンドウ(xdbw)を参照してください。
すべての対話型パーティションが使用中である場合には、エラーが発生します。
デフォルトでは、このコマンドは、エラーが発生しなければ、何の出力も作成されません。
CNS RunでFerretユーティリティを実行する場合、次のFerretコマンドを指定する必要があります。
enable script上記は、最初のコマンドとして指定します。これによりFerretのスクリプト モードが有効になり、Ferretを実行するスクリプトが中断されることなく実行できます。詳細は、Ferretユーティリティ(ferret)を参照してください。
-promptオプションの正規表現
入力またはコマンドのためにプロンプトを利用するデータベース ユーティリティもあります。これらのコマンドはコマンド リストに含めることができますが、cnsrunは応答を送信する時を知るためにユーティリティ プロンプトを認識できる必要があります。-promptオプションは、ユーティリティ プログラムのテキスト プロンプトを表わす正規表現を受け取り、csnrunはこの正規表現に対して、コマンド リスト内の次のコマンドを送信することで応答します。
正規表現の構文は、ツール コマンド言語(Tcl)で使用されるものに従います。そのサブセットを次に示します。Tcl正規表現の完全なマニュアルについては、http://wiki.tcl.tk/396を参照してください。
正規表現の文字 | 意味 |
---|---|
。 | 正規表現のピリオドは、プロンプト文字列内のピリオドの位置にあるリテラル文字と一致するもので、プロンプトが正規表現に一致するようにする。 |
? | 疑問符は、正規表現内の先行する文字または文字列のグループが、プロンプト文字列の疑問符の位置でゼロ回または1回発生することを示し、そのプロンプトが正規表現に一致するようにする。 例:"fee?d"は、プロンプト文字列の"feed"または"fed"に一致します。 |
* | アスタリスクは、正規表現内の先行する文字または文字列のグループが、プロンプト文字列のアスタリスクの位置でゼロ回または複数回連続して発生することを示し、そのプロンプトが正規表現に一致するようにする。これは、そのパターンがプロンプト文字列のアスタリスクの位置で発生する場合、また発生しない場合があることを意味する。 例: "fe*d"は、プロンプト文字列の対応する位置で、fed、feed、feeed、およびfdに一致します。 |
+ | プラス文字は、正規表現内の先行する文字または文字列のグループが、プロンプト文字列のプラス文字の位置でゼロ回または複数回連続して発生することを示し、そのプロンプトが正規表現に一致するようにする。 例: "fe+d"は、fed、feed、feeedに一致しますが、fdには一致しません。 |
^ | 正規表現の曲折文字は、正規表現の曲折文字に続く文字または文字列が、プロンプト文字列の先頭で発生することを示し、そのプロンプトが正規表現に一致するようにする。 例: "^E"は、正規表現に一致するよう、プロンプト文字列が大文字のEで始まる必要があります。 |
$ | 正規表現のドル符号文字は、正規表現のドル記号に先行する文字または文字列が、プロンプト文字列の最後で発生することを示し、そのプロンプトが正規表現に一致するようにする。 例 ":$"は、正規表現に一致するよう、プロンプト文字列がコロンで終わる必要があります。 |
() | 括弧は、単一の正規表現のエンティティとして扱われる文字列のグループを囲む。 例: "(ABC)+"は、プロンプト文字列の対応する位置で、1回以上連続して発生するABCと一致します。 |
[] | 各括弧は、一致する文字列のサブセットを囲む。 例: "[0-9]&"は、プロンプト文字列の対応する位置の単一の数字と一致します。 |