空きシリンダの数が、DBS制御レコード内のMiniCylPackLowCylProdに指定されたしきい値以下である場合、ファイル システムはミニ シリンダ パック(MiniCylPack)をバックグラウンドの操作として自動的に実行します。その他の詳細は、MiniCylPackLowCylProdを参照してください。
テーブルに対して指定されたFSPを順守しようと、MiniCylPackが開始します。 テーブルがCREATE TABLE またはALTER TABLEを使用して作成または変更されたか、最後にPACKDISKがテーブルで実行された場合にも、MiniCylPackが開始します。 以前に定義されたFSPが十分な領域を利用できない場合、MiniCylPackはFSPを5%減少させ、再試行します。 この動作は、必要なシリンダが解放されるか、MiniCylPackがFSPゼロに達するまで継続しますが、それでも領域が解放されない場合があります。
MiniCylPack により影響を受けるテーブルが、新しいシリンダを使わずに成長できるよう空き領域の利用を要求する場合、この操作によってシステム性能は最適ではなくなる可能性があります。例えば、MiniCylPackが何度も行なわれると、いわゆるスラッシング状態が発生することがあります。これは、ストレージが密にパックされすぎて成長の余地がなくなり、新しいシリンダを表スペースに割り振る必要が頻繁に生じるために発生します。このアクションによって、使用可能なシリンダ プールからシリンダが除かれるため、さらにMiniCylPackが必要となり、この悪循環の結果としてスラッシングが生じます。
シリンダの空き領域を適正なレベルに維持するため定期的にバックグラウンドで実行されるタスクAutoCylPackにより、PACKDISKやMiniCylPacksの必要性を減らすことができます。ただし、MiniCylPackはすべてシステムのパフォーマンスにマイナスの影響を与えるので、システムのシリンダ使用量を監視する必要があります。
監視対象 | 実行内容 |
---|---|
シリンダの使用状況 | FerretのSHOWSPACEコマンドを使用する。 |
MiniCylPackの発生状況 | ソフトウェア イベント ログ(DBC.SW_Event_Log)、またはLinuxイベント ログ/var/log/messagesをチェックする。 |
PACKDISK操作を必要な頻度にスケジュールして、MiniCylPackの発生を避けてください。
MiniCylPackの詳細については、<Teradata Vantage™ - データベースの管理、B035-1093>を参照してください。