- VprocID
VprocIDは、Vantageのvprocを識別する番号です。システムによって異なりますが、VprocIDsは0~16383、または0~30719の範囲の数値です。VprocIDsを指定するには、10進数、または16進数が使用できます。16進数には後ろにXまたはxを付けます。例えば、3FFx、77FFxなどとします。
Vproc番号とRel. Vproc #(Rel. Vproc番号)は、Vproc Manager STATUSコマンド出力画面の出力の2つの列です。コマンドでvproc番号を指定できるようにする場合、 Rel. Vproc #(Rel. Vproc番号)ではなく、絶対Vproc番号を使用して、vprocを識別します。 - VprocList
VprocListは、いくつかのvproc識別子のリストまたはvproc識別子の範囲であり、その形式は次のとおりです。
{ vprocid | vprocid TO vprocid } [[,]...]
例:
0 1 2 3 0, 1, 16382 to 16383 0 to 10, 16381, 16382 0 to 1, 27FEx
- VprocState
VprocStateは、vprocのPDEシステムの状態を定義します。VprocStateには、以下のようなものがあります。
- FATAL
vprocまたはそのvprocに関連したストレージに重大な問題が存在している状態。例えば、vprocが繰り返しクラッシュする場合、またはTable Rebuildを必要とする破壊されたテーブルが存在する場合は、vprocがFATAL状態に設定される。
TVS vprocステータスがFATALの場合は、次回のデータベース再始動時にそのvprocに関連付けられたすべてのAMPの状態がFATALになる。
AMPまたはPEのパーティションは、vprocがこの状態の場合には始動しない。 - FATAL*
このVprocStateは、入出力での書込みの失敗を示す。
- FATAL**
このVprocStateは、入出力で読み取りに問題があったことを示す。
- NEWPROC
この状態はAMPとPEのvprocにのみ適用される。
新しいvprocがデータベース構成に追加されている状態、または存在するvprocが削除されている状態。
状態がNEWPROCのvprocは、PDEのメッセージ グループのメンバーであるが、動作可能なデータベースのメッセージ グループのメンバーではない。詳細については、Teradataサポート センターにお問合わせください。
- NONODE
このvprocの実行に必要な物理ハードウェアが使用可能でない状態。この状態は、SETコマンドに対する引数としては受け入れられないが、STATUSコマンドによって作成されたVproc Status Tableには現われることがある。
AMPまたはPEのパーティションは、vprocがこの状態の場合には始動しない。 - NULL
未定義の状態。この状態は、SETコマンドに対する引数としては受け入れられないが、STATUSコマンドによって作成されたVprocステータス テーブルには現われることがある。
- ONLINE
vprocが、完全に動作可能であり、データベースで使用可能な状態。
状態がONLINEのvprocは、PDEおよびのデータベース メッセージ グループのメンバーである。詳細については、Teradataサポート センターにお問合わせください。
- OFFLINE
一般的には、vprocが、完全には動作可能でなく、DBAまたはシステム管理者によって強制的にダウンさせられた状態。
例えば、システムのスタートアップ中にノードに障害が発生した場合は、関連するストレージ クリークが始動しない可能性があり、そのストレージを使用するAMPがOFFLINEに設定される。この動作は、Control GDOエディター(ctl)ユーティリティの設定によって制御される。
状態がOFFLINEのvprocは、PDEのメッセージ グループのメンバーであるが、動作可能なデータベースのメッセージ グループのメンバーではない。詳細については、Teradataサポート センターにお問合わせください。
TVS vprocの状態がOFFLINEの場合は、次回のデータベース再始動時にそのvprocに関連付けられたすべてのAMPの状態がFATALになる。
- UTILITY
この状態はAMPのvprocにのみ適用される。
この状態は、過渡的な状態であり、データベースの回復、再構成、およびTable Rebuildユーティリティで使用されます。OFFLINE/FATAL/NEWPROC状態の後の、オンライン状態のデータベースと対話している状態。
vprocは、PDEのメッセージ グループのメンバーであるが、動作可能なデータベースのメッセージ グループのメンバーではない。
- FATAL
- ConfigStatus
Vantageのデータベース コンポーネントは、そのRDBMS自体の内部バージョンのAMPとPEのvprocのステータスを維持しています。そのステータスはTeradata論理構成ステータスと呼ばれ、Vproc ManagerのSTATUSコマンドの出力ではConfigStatusという名前の列として表されます。Vproc ManagerではvprocのConfigStatusを変更できません。
ConfigStatusには、以下のようなものがあります。
VprocStateとConfigStatusとを明確に区別するために、ここではVprocStateはすべて大文字で書かれ、ConfigStatusは大文字と小文字を組み合わせた文字で書かれています。- Online
vprocが完全に動作可能な状態。
通常は、ONLINE VprocStateと同時に起こる。
- Down
vprocが強制的にダウンさせられた状態。
通常は、OFFLINE、UTILITY、FATAL、およびNONODE VprocStateと同時に起こる。
- Catchup
このvprocのConfigStatusは、以前はDown状態であり、バックグラウンドで回復中である。System RestartKindがCOLDWAITの場合には、このvprocのConfigStatusは、回復の完了時にOnlineになる。
通常は、UTILITY VprocStateと同時に起こる。
- Hold
このvprocのConfigStatusは、以前はCatchupまたはDown状態であり、そのデータは回復のプロセス中である。このvprocのConfigStatusは、回復の完了後にOnlineになる。
通常は、ONLINE VprocStateと同時に起こる。
- NewReady
vprocが、新しく追加された状態、またはデータベース論理構成から削除された状態。
通常は、UTILITYまたはNEWPROC VprocStateと同時に起こる。
- NewDown
新しく追加されたvprocであり、強制的にダウンさせられている。
通常は、NEWPROC VprocStateと同時に起こる。
- Null
このvprocがまだTeradata論理構成内に存在しない状態。最近このvprocがPDEの物理構成に追加されたか、Teradata論理構成から削除されたが、データベースの始動がまだ実行されていない。DBSが始動された場合には、このvprocがその構成マップに存在していないことが認識され、このvprocのConfigStatusがNewReadyに変更される。通常は、NEWPROC VprocStateと同時に起こる。
次のテーブルでは、それぞれのConfigStatusと、通常はそれぞれのConfigStatusと対応するVprocStateについて説明されています。
VprocState ConfigStatus ONLINE Online、Hold OFFLINE FATAL
NONODE
Down UTILITY Catchup、Down、NewReady NEWPROC NewReady、NewDown、Null データベース始動時のvprocの動作を理解するには、システム始動時におけるVprocState/ConfigStatusの推移を参照してください。
- Online
- RestartKind RestartKindは、次回のデータベース再始動時に実行するシステム再始動のタイプを指定します。有効な再始動のタイプには、以下のようなものがあります。
- COLD
完全な再始動。ただし、トランザクションの回復は、延期される。
- COLDWAIT
完全な再始動。ただし、データベースの始動は、トランザクションの回復の完了まで保留にされる。
- COLD
エラーVprocStates
- MOCK
- InID
- NoAP
- NoGT
- INA
- INAP
- ISt
- NV2P
- InV
システム始動時におけるVprocState/ConfigStatusの推移
- “=”は「存続」の意味。
- “->”は「推移」の意味。
RcvJrnlの定義については、STATUSを参照してください。
CONFIG-STATUS (システムの始動前) | VprocState (システムの始動前) | |||
---|---|---|---|---|
ONLINE | UTILITY (AMP vprocのみ) | OFFLINE/FATAL/ NONODE |
NEWPROC | |
Online | VprocState = ONLINE ConfigStatus = Online |
VprocState -> ONLINE ConfigStatus = Online |
VprocState = OFFLINE/FATAL/NONODE\ ConfigStatus -> Down |
この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する。 VprocState -> ONLINE ConfigStatus = Online |
Hold (AMP vprocのみ) | VprocState = ONLINE ConfigStatus -> Online |
この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する。 VprocState -> ONLINE ConfigStatus -> Online |
VprocState = OFFLINE/FATAL/NONODE ConfigStatus -> Down |
この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する。 VProcState -> ONLINE ConfigStatus -> Online |
Catchup (AMP vprocのみ) | この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する。 IF (NOT RcvJrnl) THEN VprocState -> OFFLINE ConfigStatus -> Down ELSE IF (RestartKind = COLDWAIT) THEN VprocState = ONLINE ConfigStatus -> Online ELSE VprocState -> UTILITY ConfigStatus = Catchup |
IF (NOT RcvJrnl) THEN VprocState -> OFFLINE ConfigStatus -> Down ELSE IF (RestartKind = COLDWAIT) THEN VprocState -> ONLINE ConfigStatus -> Online ELSE VprocState = UTILITY ConfigStatus = Catchup |
VprocState = OFFLINE/FATAL/NONODE ConfigStatus -> Down |
この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する。 VprocState -> UTILITY ConfigStatus = Catchup |
Down | IF (VprocType = PE) THEN VprocState = ONLINE ConfigStatus -> Online ELSE IF (VprocType = AMP) THEN IF (NOT RECONFIG) AND RcvJrnl THEN VprocState -> UTILITY ConfigStatus -> Catchup ELSE IF (NOT RcvJrnl) THEN VprocState -> OFFLINE ConfigStatus = Down |
このvprocは、現在Table Rebuildユーティリティ プログラムを使用してすべてのテーブルの再作成を実行している。したがって、 VprocState = UTILITY ConfigStatus = Down Table Rebuildは完了の際にONLINE/Onlineをそれに設定する。 |
VprocState = OFFLINE/FATAL/NONODE ConfigStatus = Down |
この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する VprocState -> OFFLINE ConfigStatus = Down |
NewReady | この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する。 VProcState -> NEWPROC ConfigStatus = NewReady |
IF RECONFIG THEN VprocState = UTILITY ConfigStatus = NewReady ELSE この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する 以下のように: VprocState -> NEWPROC ConfigStatus = NewReady |
VprocState = OFFLINE/FATAL/NONODE ConfigStatus -> NewDown |
VprocState = NEWPROC ConfigStatus = NewReady |
NewDown | この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する。 VprocState -> OFFLINE ConfigStatus = NewDown |
この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する。 VprocState --> OFFLINE ConfigStatus = NewDown |
VprocState = OFFLINE/FATAL/NONODE ConfigStatus = NewDown |
VprocState = NEWPROC ConfigStatus -> NewReady |