Vproc Managerで使われる用語の定義 - Advanced SQL Engine - Teradata Database

Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ

Product
Advanced SQL Engine
Teradata Database
Release Number
17.10
Published
2021年7月
Language
日本語
Last Update
2021-09-23
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B035-1102
Product Category
Software
Teradata Vantage
Vproc Managerでは、以下の用語が使用されます。
  • VprocID

    VprocIDは、Vantageのvprocを識別する番号です。システムによって異なりますが、VprocIDsは0~16383、または0~30719の範囲の数値です。VprocIDsを指定するには、10進数、または16進数が使用できます。16進数には後ろにXまたはxを付けます。例えば、3FFx、77FFxなどとします。

    Vproc番号とRel. Vproc #(Rel. Vproc番号)は、Vproc Manager STATUSコマンド出力画面の出力の2つの列です。コマンドでvproc番号を指定できるようにする場合、 Rel. Vproc #(Rel. Vproc番号)ではなく、絶対Vproc番号を使用して、vprocを識別します。
  • VprocList

    VprocListは、いくつかのvproc識別子のリストまたはvproc識別子の範囲であり、その形式は次のとおりです。

    { vprocid | vprocid TO vprocid } [[,]...]

    例:

    0 1 2 3
    0, 1, 16382 to 16383
    0 to 10, 16381, 16382
    0 to 1, 27FEx
  • VprocState

    VprocStateは、vprocのPDEシステムの状態を定義します。VprocStateには、以下のようなものがあります。

    • FATAL

      vprocまたはそのvprocに関連したストレージに重大な問題が存在している状態。例えば、vprocが繰り返しクラッシュする場合、またはTable Rebuildを必要とする破壊されたテーブルが存在する場合は、vprocがFATAL状態に設定される。

      TVS vprocステータスがFATALの場合は、次回のデータベース再始動時にそのvprocに関連付けられたすべてのAMPの状態がFATALになる。

      AMPまたはPEのパーティションは、vprocがこの状態の場合には始動しない。
    • FATAL*

      このVprocStateは、入出力での書込みの失敗を示す。

    • FATAL**

      このVprocStateは、入出力で読み取りに問題があったことを示す。

    • NEWPROC

      この状態はAMPとPEのvprocにのみ適用される。

      新しいvprocがデータベース構成に追加されている状態、または存在するvprocが削除されている状態。

      状態がNEWPROCのvprocは、PDEのメッセージ グループのメンバーであるが、動作可能なデータベースのメッセージ グループのメンバーではない。詳細については、Teradataサポート センターにお問合わせください。

    • NONODE

      このvprocの実行に必要な物理ハードウェアが使用可能でない状態。この状態は、SETコマンドに対する引数としては受け入れられないが、STATUSコマンドによって作成されたVproc Status Tableには現われることがある。

      AMPまたはPEのパーティションは、vprocがこの状態の場合には始動しない。
    • NULL

      未定義の状態。この状態は、SETコマンドに対する引数としては受け入れられないが、STATUSコマンドによって作成されたVprocステータス テーブルには現われることがある。

    • ONLINE

      vprocが、完全に動作可能であり、データベースで使用可能な状態。

      状態がONLINEのvprocは、PDEおよびのデータベース メッセージ グループのメンバーである。詳細については、Teradataサポート センターにお問合わせください。

    • OFFLINE

      一般的には、vprocが、完全には動作可能でなく、DBAまたはシステム管理者によって強制的にダウンさせられた状態。

      例えば、システムのスタートアップ中にノードに障害が発生した場合は、関連するストレージ クリークが始動しない可能性があり、そのストレージを使用するAMPがOFFLINEに設定される。この動作は、Control GDOエディター(ctl)ユーティリティの設定によって制御される。

      状態がOFFLINEのvprocは、PDEのメッセージ グループのメンバーであるが、動作可能なデータベースのメッセージ グループのメンバーではない。詳細については、Teradataサポート センターにお問合わせください。

      TVS vprocの状態がOFFLINEの場合は、次回のデータベース再始動時にそのvprocに関連付けられたすべてのAMPの状態がFATALになる。

    • UTILITY

      この状態はAMPのvprocにのみ適用される。

      この状態は、過渡的な状態であり、データベースの回復、再構成、およびTable Rebuildユーティリティで使用されます。OFFLINE/FATAL/NEWPROC状態の後の、オンライン状態のデータベースと対話している状態。

      vprocは、PDEのメッセージ グループのメンバーであるが、動作可能なデータベースのメッセージ グループのメンバーではない。

  • ConfigStatus

    Vantageのデータベース コンポーネントは、そのRDBMS自体の内部バージョンのAMPとPEのvprocのステータスを維持しています。そのステータスはTeradata論理構成ステータスと呼ばれ、Vproc ManagerのSTATUSコマンドの出力ではConfigStatusという名前の列として表されます。Vproc ManagerではvprocのConfigStatusを変更できません。

    ConfigStatusには、以下のようなものがあります。

    VprocStateとConfigStatusとを明確に区別するために、ここではVprocStateはすべて大文字で書かれ、ConfigStatusは大文字と小文字を組み合わせた文字で書かれています。
    • Online

      vprocが完全に動作可能な状態。

      通常は、ONLINE VprocStateと同時に起こる。

    • Down

      vprocが強制的にダウンさせられた状態。

      通常は、OFFLINE、UTILITY、FATAL、およびNONODE VprocStateと同時に起こる。

    • Catchup

      このvprocのConfigStatusは、以前はDown状態であり、バックグラウンドで回復中である。System RestartKindがCOLDWAITの場合には、このvprocのConfigStatusは、回復の完了時にOnlineになる。

      通常は、UTILITY VprocStateと同時に起こる。

    • Hold

      このvprocのConfigStatusは、以前はCatchupまたはDown状態であり、そのデータは回復のプロセス中である。このvprocのConfigStatusは、回復の完了後にOnlineになる。

      通常は、ONLINE VprocStateと同時に起こる。

    • NewReady

      vprocが、新しく追加された状態、またはデータベース論理構成から削除された状態。

      通常は、UTILITYまたはNEWPROC VprocStateと同時に起こる。

    • NewDown

      新しく追加されたvprocであり、強制的にダウンさせられている。

      通常は、NEWPROC VprocStateと同時に起こる。

    • Null

      このvprocがまだTeradata論理構成内に存在しない状態。最近このvprocがPDEの物理構成に追加されたか、Teradata論理構成から削除されたが、データベースの始動がまだ実行されていない。DBSが始動された場合には、このvprocがその構成マップに存在していないことが認識され、このvprocのConfigStatusがNewReadyに変更される。通常は、NEWPROC VprocStateと同時に起こる。

    次のテーブルでは、それぞれのConfigStatusと、通常はそれぞれのConfigStatusと対応するVprocStateについて説明されています。

    VprocState ConfigStatus
    ONLINE Online、Hold
    OFFLINE

    FATAL

    NONODE

    Down
    UTILITY Catchup、Down、NewReady
    NEWPROC NewReady、NewDown、Null

    データベース始動時のvprocの動作を理解するには、システム始動時におけるVprocState/ConfigStatusの推移を参照してください。

  • RestartKind
    RestartKindは、次回のデータベース再始動時に実行するシステム再始動のタイプを指定します。有効な再始動のタイプには、以下のようなものがあります。
    • COLD

      完全な再始動。ただし、トランザクションの回復は、延期される。

    • COLDWAIT

      完全な再始動。ただし、データベースの始動は、トランザクションの回復の完了まで保留にされる。

エラーVprocStates

Vproc Managerは、認識されないvprocや、vprocのDBS論理構成ステータスと同一のvprocのPDEシステム状態との間の競合を示す特定のエラー状態を表示します。このvprocを対象とした後続のアクティビティによっては(状態を変更しようとしたり、構成の中または外に移動したりするなど)、データの破損や意図しない結果が発生することがあります。Vproc Managerが、Vproc ManagerのSTATUSコマンドの出力のいずれかの列に次のいずれかのエラー状態を示した場合は、Vprocを有効なVprocStateに戻すために、Teradataサポート センターに問い合わせてください。
  • MOCK
  • InID
  • NoAP
  • NoGT
  • INA
  • INAP
  • ISt
  • NV2P
  • InV

システム始動時におけるVprocState/ConfigStatusの推移

以下は、後続のテーブルのキーです。
  • “=”は「存続」の意味。
  • “->”は「推移」の意味。

RcvJrnlの定義については、STATUSを参照してください。

CONFIG-STATUS (システムの始動前) VprocState (システムの始動前)  
ONLINE UTILITY (AMP vprocのみ) OFFLINE/FATAL/

NONODE

NEWPROC
Online VprocState = ONLINE

ConfigStatus = Online

VprocState -> ONLINE

ConfigStatus = Online

VprocState = OFFLINE/FATAL/NONODE\

ConfigStatus -> Down

この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する。

VprocState -> ONLINE

ConfigStatus = Online

Hold (AMP vprocのみ) VprocState = ONLINE

ConfigStatus -> Online

この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する。

VprocState -> ONLINE

ConfigStatus -> Online

VprocState = OFFLINE/FATAL/NONODE

ConfigStatus -> Down

この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する。

VProcState -> ONLINE

ConfigStatus -> Online

Catchup (AMP vprocのみ) この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する。

IF (NOT RcvJrnl) THEN

VprocState -> OFFLINE

ConfigStatus -> Down

ELSE IF (RestartKind = COLDWAIT)

THEN

VprocState = ONLINE

ConfigStatus -> Online

ELSE

VprocState -> UTILITY

ConfigStatus = Catchup

IF (NOT RcvJrnl) THEN

VprocState -> OFFLINE

ConfigStatus -> Down

ELSE

IF (RestartKind = COLDWAIT)

THEN

VprocState -> ONLINE

ConfigStatus -> Online

ELSE

VprocState = UTILITY

ConfigStatus = Catchup

VprocState = OFFLINE/FATAL/NONODE

ConfigStatus -> Down

この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する。

VprocState -> UTILITY

ConfigStatus = Catchup

Down IF (VprocType = PE)

THEN

VprocState = ONLINE ConfigStatus -> Online

ELSE IF (VprocType = AMP)

THEN IF (NOT RECONFIG) AND RcvJrnl

THEN

VprocState -> UTILITY

ConfigStatus -> Catchup

ELSE IF (NOT RcvJrnl) THEN

VprocState -> OFFLINE

ConfigStatus = Down

このvprocは、現在Table Rebuildユーティリティ プログラムを使用してすべてのテーブルの再作成を実行している。したがって、

VprocState = UTILITY

ConfigStatus = Down

Table Rebuildは完了の際にONLINE/Onlineをそれに設定する。

VprocState = OFFLINE/FATAL/NONODE

ConfigStatus = Down

この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する

VprocState -> OFFLINE

ConfigStatus = Down

NewReady この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する。

VProcState -> NEWPROC

ConfigStatus = NewReady

IF RECONFIG THEN

VprocState = UTILITY

ConfigStatus = NewReady

ELSE

この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する

以下のように:

VprocState -> NEWPROC

ConfigStatus = NewReady

VprocState = OFFLINE/FATAL/NONODE

ConfigStatus -> NewDown

VprocState = NEWPROC

ConfigStatus = NewReady

NewDown この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する。

VprocState -> OFFLINE

ConfigStatus = NewDown

この組み合わせは矛盾しており、次のように推移する。

VprocState --> OFFLINE

ConfigStatus = NewDown

VprocState = OFFLINE/FATAL/NONODE

ConfigStatus = NewDown

VprocState = NEWPROC

ConfigStatus -> NewReady