ROLLBACK SESSION WORKLOADコマンドは、指定されたホストおよびセッションのロールバックで使用されるワークロードを設定または表示します。
構文
ROLLBACK SESSION host_id, session _id WORKLOAD [ workload_name ] ;
構文要素
- host_id, session _id
- Recovery Managerがロールバック対象のワークロードを表示または設定するホストおよびセッションの識別子。
- workload_name
- 指定したセッションのロールバック操作に適用するワークロードの名前。
使用上の注意
デフォルトでは、ロールバック プロセスは現在のセッションのワークロードで実行されます。
ROLLBACK SESSION WORKLOADコマンドを使用すると、ロールバック操作の優先順位を変更できます。重要でないロールバックの優先順位を減らすことで、他のプロセスに使用するシステム リソース可用性を増やすことができます。
このコマンドは、ロールバック プロセスの優先順位にのみ影響します。ユーザー セッションまたはその他のセッション作業のワークロードまたは優先順位には影響しません。
DBSコントロールの一般フィールドであるRollbackPriorityがTRUEに設定されている場合、ロールバック プロセスは、ロールバック中のアボートされたトランザクションのワークロードで実行されます。ROLLBACK SESSION WORKLOADコマンドは、DBS Control Rollback Priorityフィールドの設定を上書きし、ロールバックの優先順位をいつでも変更できます。
ROLLBACK SESSION WORKLOADコマンドには、次の使用ルールが適用されます。
- host_idとsession _idは、rcvmanagerからのLIST ROLLBACK TABLESコマンドによって生成されたロールバック テーブル リストに含まれている必要があります。これは、ロールバックがそのセッションで進行中であることを示します。ワークロードは表示または変更が可能です。
host_idまたはロールバック リストに存在しないsession _idを指定した場合、rcvmanagerはエラー メッセージを表示し、コマンドは無視されます。
- workload_nameを指定しない場合、Recovery Managerは、指定されたhost_idおよびsession _idのワークロード名を表示します。
- ROLLBACK SESSION WORKLOADコマンドを実行すると、指定されたワークロードが現在のセッション ワークロードと同じであっても、イベントがログに記録されます。無効なworkload_nameを指定した場合、イベントは記録されません。
次の例は、rcvmanagerコマンドが正常に実行された後のイベント ログ項目を示しています。
> ROLLBACK SESSION 52, 1664 WORKLOAD WD-Rollback-Workload; ROLLBACK SESSION WORKLOAD command completed successfully. 02/01/31 15:34:28 Rollback WORKLOAD for 52, 1664 changed to WD-Rollback-Workload; it was WD-Medium.