次のテーブルには、各種のDIPスクリプトのサマリーが示されます。
SQLスクリプト ファイル | 目的 |
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DIPACC |
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DIPACR | TD_ARRAYデータ型をロードおよび初期化する。 |
DIPAEXT | Teradata分析関数を作成する。 |
DIPALL | DIPメニュー画面で、DIPALLの上に表示されるすべてのDIPスクリプトを実行する。 |
DIPANSI | ANSIでサポートされるストアド プロシージャを初期化する。 |
DIPARR | TD_ARRAYデータ型および対応する関数を作成する。 |
DIPBAR | Data Stream Architecture(DSA)バックアップおよび回復(BAR)をサポートするインフラストラクチャを提供する。 |
DIPCAL | TD_SYSFNLIBデータベースがなければこれを作成し、Teradata埋め込みサービス システム機能、カレンダ ビュー、カレンダ マクロを有効にする。 |
DIPCCS | システムのデフォルトのクライアント文字セットをインストールする。 Unicodeおよび英語以外の言語用の事前定義された変換テーブルを作成する(日本語および各種のヨーロッパ言語など)。文字セットの詳細について、<Teradata Vantage™ - Advanced SQL Engine国際文字セット サポート、B035-1125>を参照してください。 |
DIPCDC | レプリケーション用のTeradata® Unity™変更データのキャプチャ プロトコルに使用するシステム予約レプリケーション グループおよびその他のインフラストラクチャを作成する。このスクリプトは、Teradata Unity CDCがDBS制御で有効になっている場合にのみ表示されます。 |
DIPCRASH | クラッシュ ダンプ情報を保存するデータベースおよびビューを作成する。 |
DIPDATASET | DATASETデータ型およびAvro格納形式のサポートを追加する。DATASETという名前のユーザー定義のデータ型がすでに存在する場合、このスクリプトはアボートされ、Teradata DATASET型は作成されません。スクリプトは、ユーザー定義のDATASET型が削除または名前変更された後に再実行されることがあります。 |
DIPDB | DIPスクリプトに必要なすべてのデータベースを作成し、DBCテーブルのセカンダリ インデックスを初期化する。 |
DIPDBCCMT | DBCのテーブル、ビュー、およびマクロのコメント文字列値を初期化します。したがって、HELP文の出力には、テーブルとビューのフィールドおよびマクロのパラメータに期待される値に関する情報が表示されます。 |
DIPDEM | SYSLIBデータベースとその中に含まれるサポート オブジェクトを作成するデータベース拡張性メカニズムをサポートし、ユーザーにより作成されたDEMオブジェクトを管理する。 DEMには、パッケージとして分散されるストアド プロシージャ、UDF、UDTなどがあり、Vantageの機能を拡張するために使用します。 ストアド プロシージャ、(SQLと外部ストアド プロシージャ)、およびUDFを正常に作成し、作成されたテーブル関数を適正に使用するには、Teradataシステム上でCコンパイラを使用できる必要があります。
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DIPDSCSV | DATASETデータ型のCSV格納形式を有効にする。 |
DIPERR | Vantageの構成要素、ソフトウェア、およびクライアント接続によって生成されるメッセージ テキストを保存するためのエラー メッセージ ファイルをロードする。 |
DIPGEO | データベースの地理空間機能を初期化し、SYSSPATIAL spatial_ref_sysデータベースを作成する。 |
DIPGLOP | グローバルおよび持続性(GLOP)データのサポートを有効にする。 GLOPデータは、外部ルーチンで使用可能なデータ型です。GLOPデータのメモリにおける持続性は、ユーザー ロールまたはユーザー アカウントなどの特定の境界に基づきます。 GLOPデータの詳細については、<Teradata Vantage™- SQL外部ルーチン プログラミング、B035-1147>を参照してください。 DIPGLOPは、該当するライセンスを保有している場合のみに利用できます。GLOPサポートが必要な場合は、Teradata担当者にお問合わせください。
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DIPJDBC | JDBC APIのサポート機能。 |
DIPJSON | VantageのJSON機能を有効にする。 このスクリプトは、DBS制御フィールドを設定することでJSONを有効にした後のみに利用できます。
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DIPMAPS | マップの管理に使用するプロシージャ、テーブル、およびビューに加えて、初期システム データの分散マップを作成します。 |
DIPMIG | 完全なシステム移行の準備で、DIPERR、DIPDB、DIPVIEWS、DIPVIEWSV、およびDIPBARの5種類のスクリプトを実行する。 |
DIPOLH | オンライン ヘルプ構文を初期化する。 |
DIPOCES | デフォルトのコスト見積りの統計を開始する。 |
DIPPATCH | 独立型のパッチ バージョンを初期化する。すべての保守およびe-fixアップグレードでPUTにより自動的に実行されます。 |
DIPPDCR | パフォーマンス データを集約したリポジトリ、およびパフォーマンス データの収集、報告をサポートするインフラストラクチャを作成する。 |
DIPPOST | 以前DIPによって作成された他の関数およびプロシージャに依存するオブジェクトを初期化する。 |
DIPPWRSTNS | DBC.PasswordRestrictionsテーブルに、パスワードで禁止された語彙のリストを挿入する。 |
DIPRCO | 再構成に使用されるDBCテーブルの初期化をファイナライズする。 |
DIPRSS | ResUsage表データ列を追加する。システムのパフォーマンスの統計をロギングできます。 |
DIPRTBLOP | ExecRテーブル演算子を作成する。これにより、Rのユーザーに対し、インデータベース分析機能が提供される。 Rは統計モデリングおよびグラフィック用のオープンソースのプログラミング言語。 ExecRの詳細については、<Teradata Vantage™- SQL外部ルーチン プログラミング、B035-1147>を参照してください。 |
DIPRUM | リソース利用ビューとマクロをロードし、ResUsageシステム テーブルに保存されたデータからレポートを生成できるようにする。 使用中のTeradataプラットフォームに共存ノードが含まれる場合、インストールまたはアップグレードの際に、diprum.bteqファイル内の適切なビュー定義のCASE句で各ノード グループの識別子を定義しなければなりません。
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DIPSQLJ | Javaベースの外部ストアド プロシージャを有効にします。 外部ストアド プロシージャを正常に作成するには、Teradataシステム上にCコンパイラが存在する必要があります。
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DIPSTATS | 詳細については、Application Programming Referenceを参照してください。 このスクリプトは別個に実行しないでください。DIPALLスクリプトの一部として、自動的に実行されます。
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DIPSYSFE | SystemFEデータベースに置かれているマクロ、プロシージャ、およびビューを初期化する。 |
DIPSYSFNC | Teradataシステム関数および埋め込みサービス関数を有効にする。 |
DIPSYSUIF | ユーザーによりインストールされたファイル(UIF)を管理するインフラストラクチャを作成する。UIFは、テキスト ファイル、バイナリ ファイル、スクリプト ファイル(Perlスクリプト、Pythonスクリプト、またはオペレーティング システムのシェル スクリプトなど)で、ユーザーがデータベースにインストールできます。 SCRIPTテーブル演算子を使用して、これらのスクリプトを実行し、引数に渡し、オペレーティング システムのコマンドを実行します。SCRIPTテーブル演算子の詳細については、<Teradata Vantage™ - SQL演算子およびユーザー定義関数、B035-1210>を参照してください。 |
DIPSZVIEWS | セキュア ゾーン機能のためのLegacy System Viewsインフラストラクチャを作成する。このスクリプトはセキュア ゾーンが有効になっている場合に実行する必要があり、通常はTeradataサービス担当者が実行する。 このスクリプトは、セキュア ゾーン機能が有効でない場合は、DIPメニューに表示されません。この機能を有効にするには、Teradata担当者にお問合わせください。
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DIPSZVIEWSV | セキュア ゾーン機能のためのUnicodeシステム ビュー インフラストラクチャを作成する。このスクリプトはセキュア ゾーンが有効になっている場合に実行する必要があり、通常はTeradataサービス担当者が実行する。 このスクリプトは、セキュア ゾーン機能が有効でない場合は、DIPメニューに表示されません。この機能を有効にするには、Teradata担当者にお問合わせください。
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DIPTDWM | ワークロード管理およびアラート用のデータベース インフラストラクチャを作成またはアップグレードする。 DIPTDWMは、Linuxコマンド ラインで/usr/tdbms/bin/tdwmdipを実行する方法でも始動できます。この方法で実行すると、対話形式のセッションにより、DIPTDWMをDIPプログラムから起動したときには指定できない各種パラメータを指定できます。
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DIPUDT | UDTオブジェクトおよびPERIODデータ型オブジェクトを作成するためのインフラストラクチャを初期化する。 |
DIPVIEWS | DBCオブジェクトへのアクセスのために非Unicode準拠のビューおよびマクロを作成する。 |
DIPVIEWSV | DBCオブジェクトにアクセスするためのUnicode準拠のビューおよびマクロを作成し、DBCシステム テーブルのすべてのコメントを挿入する。 |
DIPXML | VantageのXML機能を有効にする。 |
DIPスクリプトの場所
DIPスクリプトは、.bteqファイル拡張子が付加されたSQLコード ファイルです。DIPスクリプトのSQLコードを表示するには、スクリプト ファイル自体を確認します。DIPスクリプトは、データベース システム ノードの/usr/tdbms/etcディレクトリに置かれます。
実行中のDIPスクリプトからの出力は、いずれもdipn.txtファイルにキャプチャされます。ここでnはDIPスクリプトのメニュー番号に対応します。これらの出力ファイルは、/var/opt/teradata/tdtempディレクトリにあります。