永久表の複数行データ ブロックの最大サイズを指定します。PermDBSizeより大きい行は、PermDBSizeには制限されない単一行データ ブロックに格納されます。
フィールド グループ
ファイル システム
有効な範囲
42~2047個のセクター(大きいシリンダを使用するシステム)
18~512個のセクター(小さいシリンダを使用するシステム)
1個のセクターは512バイトです。
4KB仕様のデバイスのクリークの場合、この設定は8セクターの倍数に切り上げられます。
デフォルト
254個のセクター
このフィールドを0に設定すると、Vantageは、このタイプのデータ ブロックに関してはシステムのデフォルト サイズを使用します。
変更の反映
DBS制御レコードへの書き込みが行なわれた後。
使用上の注意
データベース テーブルに最初にデータを入れるとき、Vantageは、DBS制御のさまざまなDBサイズ設定で指定されているサイズにブロックが達するまで、できるだけ多くの行を各データ ブロックに格納します。後でテーブルが変更されると、行が大きくなり、既存のデータ ブロックが最大サイズを超えることがあります。この場合、そのデータ ブロックは分割され、約半分の行が新しいデータ ブロックに移動されます。その結果、元のデータ ブロックと新しいデータ ブロックは、それぞれ元のサイズの半分になります。このタイプの拡大と分割による結果として、頻繁に変更されるテーブルのデータ ブロックは、多くの場合、DBS制御で定義されている最大サイズの約75%になります。
DBが圧縮されている場合、この設定は圧縮解除されたDBのサイズに適用されます。
PermDBSizeとシステム パフォーマンス
データベースのパフォーマンスは、データ ブロック サイズと、データベースでよく実行される作業のタイプとの関係に影響される場合があります。
- データベース問合わせが、1つまたは少数のテーブルの行を使用する戦術的なものである場合、データ アクセスを高速にするためには、データ ブロックごとに格納される行を少なくした方が有利です。オンライン トランザクション処理(OLTP)がこのタイプの作業の一例です。
- データベース問合わせが、テーブルごとに多数のテーブルの行を使用する複雑な問合わせによる戦略的なものである場合、データI/O操作の負荷を最小限にするためには、各データ ブロックに多数の行を格納した方が有利です。意思決定支援ソフトウェア(DSS)や複雑なレポートの生成がこのタイプの作業の例です。
PermDBSizeは、永久テーブルの複数行データ ブロックに対してシステムで使用するデフォルトの最大サイズを設定します。データベースが主に戦略的な作業に使用される場合はより大きな値を、データベースが主に戦術的な作業に使用される場合はより小さな値を使用します。
雑多な作業を行なう環境では、データベースでよく実行される作業の種類に基づいて、PermDBSizeの値を決定します。別のタイプの作業に使用されるテーブルについては、CREATE TABLE文およびALTER TABLE SQL文のDATABLOCKSIZEオプションを使用して、テーブルごとにPermDBSizeを上書きできます。