SCANDISKを実行できるのは、システムがオンライン状態で、Vantageが通常どおり動作可能なときのみです。
- システムのアップグレードや拡張の前後にデータ保全性を検証する。
- データの破損が疑われる場合。
- (例えば週ごとの)定期的なデータ保全性チェックとして。
SCANDISKコマンドに続く構文の順序は変えてもかまいません。例えば、コマンドSCANDISK NOCR MIはコマンドSCANDISK MI NOCRと同じです。
オプションを入力しないと、SCANDISKはデフォルトとしてDBとvproc上のすべてのサブテーブルを走査します。デフォルトのスキャン対象範囲は、通常のファイル システムとWALログ両方です。それぞれ、最下位レベル(DB、WDB)から最上位レベル(MI、WMI)までスキャンします。空きCIもスキャンされます。
SCANDISKコマンドは、SCOPEコマンドによって制限され、例えば、1つのテーブルだけ、WALログだけ、特定のAMPだけをスキャンします。詳細は、SCOPEを参照してください。
デフォルトでは、SCANDISKはシリンダ読み取りではなく通常のデータ ブロック事前ロードを使用します。CRオプションによって、シリンダ読み取りを使用してSCANDISKを実行し、シリンダ スロットにデータを事前ロードできます。これによってSCANDISKのパフォーマンスが向上することがあります。ただし、他の作業でも シリンダ スロットの使用が必要な場合、スロットの競合によって、SCANDISKと他の作業の処理速度が低下する可能性があります。また、パフォーマンスの向上は、ロードされたデータの量、データの分散、および平均ブロックI/Oサイズによって異なります。
NOCRオプションを指定すると、SCANDISKによるシリンダ スロットの使用を停止することができるため、シリンダ スロットを必要とする他の作業の進行は妨げられなくなりますが、SCANDISKのパフォーマンスが低下する可能性があります。
SCANDISKは、スキャンが完了すると、検出したものだけを報告します。
SCANDISKの出力には、テーブルの行識別子(RowID)が含まれることがあります。
- 最初の8バイトは、行の内部パーティション番号です。
(非パーティション テーブルの場合、内部パーティション番号は0になり、内部パーティション番号は実際は行自体に格納されません。)
- 次の8バイトには、行のハッシュ バケット値と固有性値が含まれます。
SCANDISKの開始、完了、アボート、およびシステム リセットの時刻はLinuxの/var/log/messagesファイルにログ記録され、DBS.SW_Event_Logテーブルにも記録されます。