MiniCylPackLowCylProd - Advanced SQL Engine - Teradata Database

Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ

Product
Advanced SQL Engine
Teradata Database
Release Number
17.10
Published
2021年7月
Language
日本語
Last Update
2021-09-23
dita:mapPath
ja-JP/xha1591998860283.ditamap
dita:ditavalPath
ja-JP/wrg1590696035526.ditaval
dita:id
B035-1102
Product Category
Software
Teradata Vantage

ファイル システムがMiniCylPack操作を実行するときの空きシリンダの数を決定します。MiniCylPackでは、現在使用されているシリンダをパックにしてシリンダの解放が試行されます。

フィールド グループ

ファイル システム

有効な範囲

0 ~ 65,535 空きシリンダ

設定 結果
0 タスクでシリンダが必要になったがどれも使用できないという状況になるまでMiniCylPackは実行されません。このような場合、MiniCylPackが完了するまで要求元のタスクは強制的に待機状態になります。タスクの待機中にMiniCylPackが実行される場合、そのMiniCylPackがスキャンできるシリンダの数に制限はありません。必要に応じて、シリンダを解放するためにディスク全体がスキャンされます。
0以外の値 MiniCylPackがバックグラウンドで実行されます。このモードで実行されると、各MiniCylPackで最大20個のシリンダがスキャンされてパックされます。

MiniCylPackでシリンダを解放できないものの、空きシリンダがまだ存在する場合には、空きシリンダ数がMiniCylPackLowCylProdを下回ったことが別のシリンダ割り当てリクエストで認識されるまで、それ以上MiniCylPackは実行されなくなります。

このフィールドの設定値を小さくすると、MiniCylPackがパフォーマンスに与える影響は小さくなります。ただし、空きシリンダを必要とするタスクで空きシリンダを使用できなくなるおそれがあります。この場合は、タスクの待機中にMiniCylPackが実行され、このようなタスクの応答時間に大きく影響します。

デフォルト

10 空きシリンダ

推奨事項

この値は20以下に設定してください。

変更の反映

DBS制御レコードへの書き込みが行なわれた後。

使用上の注意

MiniCylPackとは、MiniCylPackLowCylProdの値によって、使用できる空きシリンダの数が少ないと判別された場合に実行されるバックグラウンド タスクです。MiniCylPackは空きシリンダが完全に使い尽くされる前に実行されるため、シリンダが実際に必要になる前にシリンダの解放を試行します。MiniCylPackは、MiniCylPackLowCylProdで定義された空きシリンダの数に達するか、または解放できるシリンダがなくなるまで作業を続けます。

MiniCylPackは、システムに空きシリンダが完全になくなる前に先を見越して実行されるため、フォアグラウンド タスクによる新規シリンダのリクエストは引き続き満たされます。また、新規シリンダを解放する作業は、バックグラウンド タスクとしてアクティブなトランザクションに均等に分散します。個々のトランザクションは、空きシリンダが必要になった場合に、停止して待機する必要はありません。

MiniCylPackは、バックグラウンドで次のように動作します。

  1. MiniCylPackによってシリンダごとに1つのエントリがあるメモリ常駐型の構造体であるマスター インデックスがスキャンされ、空き領域が十分にある論理的に連続したシリンダの最適な集合が検索されます。

    最適なシリンダを決定するために、MiniCylPackは、シリンダ上の現在使用可能な空き領域の量や、パックされた後に残る空き領域の量などの要素を考慮します。MiniCylPackでは、特定のFree Space Percent(FSP)値で割り当てられたシリンダが、その値に従うようにします。

  2. それらの論理的に連続したシリンダはパックされ、シリンダの使用数が現在使用されている数よりも1つ減ります。例えば、FSPが0%でそれぞれが75%埋まっている4つのシリンダをパックすると、100%埋まっている3つのシリンダになります。
  3. MiniCylPackは、適用できるFSPを順守すると永久データ格納用のシリンダを解放できない場合、シリンダの集合全体でFSPを均等に減少させます。これにより、シリンダを解放できるか、またはFSPが0%に達するまで、各シリンダで少ない空き領域しか保持できないようにします。

    MiniCylPackがスプール シリンダのリクエストにより開始された場合は、FSPを10%の最小値まで減少させます。

  4. プロセスは、次のいずれかの条件を満たすまで続きます。
    • 空きシリンダの数が、MiniCylPackがシリンダを解放したか、他のデータが削除されたため、MiniCylPackLowCylProdの値に達した。
    • FSPの値を0%にしてマスター インデックス内のすべてのシリンダを完全に利用し、追加のシリンダは解放されなかった。

時間が経過すると、空きCPUおよびI/O帯域幅が不足するため、または空きシリンダの需要が続いてシリンダを解放するコストが増加したために、MiniCylPackでは需要に対応できなくなる場合があります。

関連情報

詳細情報 参照先
CREATE TABLEおよびALTER TABLE Teradata Vantage™ - SQLデータ定義言語-構文規則および例、B035-1144
空き領域の割合 FreeSpacePercentSHOWFSPTeradata Vantage™ - データベースの管理、B035-1093