OUTPUT - Advanced SQL Engine - Teradata Database

Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ

Product
Advanced SQL Engine
Teradata Database
Release Number
17.10
Published
2021年7月
Language
日本語
Last Update
2021-09-23
dita:mapPath
ja-JP/xha1591998860283.ditamap
dita:ditavalPath
ja-JP/wrg1590696035526.ditaval
dita:id
B035-1102
Product Category
Software
Teradata Vantage

OUTPUTコマンドは、出力の宛先を表示または変更する場合に使用します。OUTPUTでは、新規ログ ファイルの作成、既存のログ ファイルの上書き、既存のログ ファイルの追加、および画面への出力の表示を行ないます。

構文

{ OUTPUT | OUT }
  [ [ ECHO ] { TO | OVER | INTO } { file | STDOUT | ME } ] ;

構文要素

OUTPUT
OUT
OUTPUTまたはOUTを単独で指定した場合、現在の出力の宛先が表示されます。
ECHO
指定した場合、出力はコンソールとファイルの両方に書き込まれます。
指定しなかった場合、デフォルトでは出力がファイルにリダイレクトされます。
TO
新しいファイルの作成を指定します。そのファイルがすでに存在している場合、エラーが返されます。
INTO
出力を既存のファイルに追加します。
このファイルが存在していない場合、このファイルを作成します。
OVER
既存のファイルを新しい出力で上書きします。
このファイルが存在していない場合、このファイルを作成します。
file
完全修飾のファイル名または相対パスのファイル名です。
完全修飾のファイル名は「/」で始まります(例えば、/var/tmp/checklog)。
相対パスのファイル名を指定した場合(checklogchecktable/checklogなど)、そのファイルはPDE一時ディレクトリであるデフォルト ディレクトリの下に作成されます。/var/opt/teradata/tdtemp
ディレクトリをファイルのパスに指定した場合、そのディレクトリが存在している必要があり、存在しないとエラーが発生し、またそのディレクトリは作成されません。
STDOUT
出力が書き込まれるデフォルトのファイルです。
ME
STDOUTの同義語です。

使用上の注意

  • OUTPUTまたはOUTを単独で指定すると、現在の出力の宛先が表示されます。出力の宛先はデフォルトではコンソール(STDOUT)であるため、ログ ファイルを作成するには、OUTPUTコマンドを明示的に指定する必要があります。

    ECHOオプションを使用すれば、コンソールとログ ファイルの両方に出力が送信され、ユーザーはコンソール上でCHECKコマンドの進捗状況を監視でき、参照の目的でログ ファイルが生成されます。これは、CHECKコマンドが長時間実行される場合や大量の出力が生成される場合に特に役立ちます。ECHOオプションは、ログ ファイル内のテーブルの障害または特定のテーブルの出力を確認する場合に使用します。

    ログ ファイルにはCHECKコマンドの実行の完全なレコードが出力されているため、テキスト エディタを使用したログ ファイルの検索に役立ちます。

    ログ ファイルは、CheckTableセッションが閉じられるか、または次のOUTPUTコマンドが発行されるまで開いたままです。コマンド出力は、ログ ファイルが開いている限りそのログ ファイルに書き込まれます。ログ ファイルは複数のコマンド出力を含むことができるため、コマンド ラインのコピーが、ある出力を別の出力と区別するために、ログ ファイルに書き込まれます。

    出力がファイルにリダイレクトされる場合、一部のコマンドは引き続きコンソールに出力されます。これは、より多くのユーザー対話式のコマンドで、ユーザーに出力を表示する必要があるコマンドで発生します。HELP、STATUS、OUTPUTなどのコマンド、および対話式のヘルプ(F7)はこのカテゴリに分類されます。STATUSコマンドと対話式のヘルプ コマンドは、出力がコンソールに表示されるだけです。HELPコマンドとOUTPUTコマンドでは、コンソールとログ ファイルの両方に出力が表示されます。

    CheckTableでは、ログ ファイルを管理しません。各ファイルは、ユーザーによって削除されるまで残ります。

  • CheckTableログ ファイルは、制御AMPを実行するノードに配置されています。制御AMPを実行しているノードを判断するには、Vproc ManagerユーティリティのSTATUSコマンドを使用します。制御AMPは、[Logical Configuration (論理構成)]の下に星印で示されます。詳細は、CheckTable (checktable)を参照してください。
  • ファイル システム エラーがログ ファイルの書き込み操作中に発生した場合、エラー メッセージがコンソールに出力され、ログ ファイル処理は停止されます。現在の出力の宛先は、デフォルト(STDOUT)に自動的に戻ります。
  • 同じシステム上でCheckTableユーティリティの複数のインスタンスを実行する場合、両方のCheckTableインスタンスに対して1つのログ ファイルを使用しないでください。

例: 現在の出力先の表示

現在の出力の宛先を表示するには、次のように入力します。

OUTPUT;

例: ファイルへの出力のリダイレクト

相対パスのファイル名を使用して出力を新しいファイルにリダイレクトするには、次のように入力します。

OUT TO checklog;

例: コンソールとファイルへの出力エコー

出力をコンソールにエコー出力し、完全修飾のファイル名を使用してファイルを上書きするには、次のように入力します。

OUTPUT ECHO OVER /var/tmp/checklog;

例: ファイルへの出力のリダイレクトと追加

出力をリダイレクトして既存のログ ファイルに追加するには、次のように入力します。

OUT INTO checklog;

例: 非正規の出力ファイル名の指定

非正規のファイル名を指定するには、次のように入力します。

OUT TO 'check log';

例: 出力先をコンソール画面にリセットする

出力をリセットしてコンソールに戻すには、次のように入力します。

OUT TO STDOUT;