範囲パーティション ストラテジーは、ホットAMP状態を回避するために役立ちます。ホットAMPとは、PARTITION BY句の列の値が結果的に同一のパーティション(AMP)に大量に配分されてしまう状況です。
範囲パーティションとハッシュ パーティションは、移動ウィンドウ タイプに対応しています。レポートおよび累積ウィンドウ タイプに対応しているのは、ハッシュ パーティションのみです。これは、意味論的には順序に依存しないレポートや累積などのタイプのウィンドウ内で、特定の順序付けを想定している直前の値を参照しようとすると、潜在的な曖昧さが発生することがあるためです。
レポート集約や累積集約の場合は、関数がPARTITION BY句に適切な列値のセットを使用して、潜在的なスキュー状態を回避することを確認する必要があります。詳細は、<Teradata Vantage™ SQL関数、式および述部、B035-1145>の「ウィンドウ指定のパーティション化列のデータおよびリソースの影響」を参照してください。