nPath関数は行のセットをスキャンし、指定するパターンをさがします。パターンに一致する入力行のセットごとに、nPathは1つの出力行を生成します。この関数には柔軟なパターンマッチング機能があり、これにより入力データで複雑なパターンを指定し、一致した入力セットごとに出力される値を定義できます。
nPathは、結果につながるパスを識別することが目的の場合に便利です。例えば、nPathを使用して以下を分析できます。
- Webサイトのクリック データ。指定した金額を超える売上につながるパスを識別します。
- 産業プロセスからのセンサー データ。粗悪な製品品質へのパスを識別します。
- 個々の患者の医療記録。患者が心臓病や糖尿病などの疾患を発症する危険があることを示すパスを識別します。
- 個人の財務データ。クレジットや詐欺のリスクに関する情報をもたらすパスを識別します。
nPath関数からの出力は、他のML Engine関数またはTeradata®AppCenterなどの視覚化ツールに入力できます。
Advanced SQL Engine nPath出力のサンキー ダイアグラム
nPath呼び出しは以下を指定します。
- モード(重複または非重複)
- 一致するパターン
- 使用するシンボル
- [オプション]適用するフィルタ
- 出力する結果
- この関数には、UNICODEデータに設定されたUTF8クライアント文字セットが必要です。
- この関数はパス スルー文字(PTC)をサポートしていません。
PTCについての詳細は、<Teradata Vantage™ - Advanced SQL Engine国際文字セット サポート、B035-1125>を参照してください。
- この関数は、KanjiSJISまたはGRAPHICデータ型をサポートしません。
- この関数と共に使用すると、ORDER BY句はASCII照合のみをサポートします。
- PARTITION BY句をこの関数で使用する場合は、列名が正規化形式C (NFC)であることが前提となります。