Teradata QueryGridの構成に変更を加えると、本番環境のワークロードに影響を与える可能性があるので、Teradata QueryGridではそれらの変更を有効にする前に構成変更をテストする機能をサポートしています。構成変更をテストして検証した後に、本番環境のワークロードで利用できるようにその変更を有効にできます。
構成エンティティ(ファブリック、コネクタ、リンク、通信ポリシー、ネットワーク)に変更を加えると、バージョンが付けられます。クエリーが開始されると、クエリーはどの構成エンティティのバージョンを使用するかをクエリー自体が解決します。それらのバージョンは、そのクエリーの代わりに実行するすべてのコンポーネントに巡回して渡されるので、すべてのコンポーネントが同じバージョンの構成を使用します。
構成を変更すると、その変更がシステムの全コンポーネントに届くまである程度時間がかかります。まだシステム全体に行き渡っていない構成エンティティのバージョンをクエリーが参照した場合は、クエリーは失敗します。構成の変更は、そのまま維持して、本番環境のワークロードに適用する前にテストする必要があります。これにより、構成の変更がTeradata QueryGridのすべてのコンポーネントに配布されるようにします。
構成は3つの状態、アクティブ、保留中、以前のいずれかに該当します。アクティブは、テストおよび検証済みでアクティブに実行している構成バージョンです。保留中は、新規の構成または修正された構成のテストに使用します。アクティブな構成は、別のバージョンの構成がアクティブになると、以前の状態に置かれます。
アクティブなバージョンを置き換えると、前のアクティブ バージョンが以前バージョンになり、その前のバージョンが削除されます。保留中バージョンをアクティブにすると、置き換える前のアクティブ バージョンが以前バージョンになります。以前バージョンをアクティブにすると、アクティブ バージョンが以前バージョンになり、保留中バージョンは保留中のままになります。