複数のQueryGridマネージャ クラスタのサポートを有効にすることで、最大3つのQueryGridマネージャ クラスタによってデータ ソース ノードを管理できます。tdqgノード サービスは複数のQueryGridマネージャ クラスタに接続して、ノードにデプロイするQueryGridサービスを検出します。複数のQueryGridマネージャ クラスタのサポートを有効にすると、クラスタ間に厄介なサイロを作ることなく、エコシステムがクラスタおよびデータ ソースで通信できます。
- 自動インストール – 現在のQueryGridマネージャ クラスタを新しいプライマリまたはセカンダリ クラスタとして追加でき、しかもそのクラスタを既存のクラスタ(群)から削除する必要はありません。
- システムのインポート – システムとノードを別のQueryGridマネージャ クラスタからインポートすることにより、新しいQueryGridマネージャ クラスタをプライマリまたはセカンダリ クラスタとして追加できます。この方法はコマンド ライン ツールまたはViewpoint QueryGridポートレットで利用できます。
ユース ケース
複数のクラスタを維持する主な理由の1つは、実働クラスタとは別に開発クラスタを維持することです。実働または開発データ ソースは、実働クラスタと開発クラスタの両方に属することができます。これにより、別々の環境を維持しながら、開発システムに実働データをシードできます。複数のクラスタを維持するもう1つの理由は、Vantage SQL EngineがVantage内部クラスタとエコシステム クラスタの両方に属したまま、Full Vantage内部クラスタをQueryGridのエコシステム展開から分離した状態を維持できることです。
使用上の考慮事項
システムが複数のQueryGridマネージャ クラスタに属する場合、ファブリック ポート番号とそのシステムに関連するリンク名は、クラスタ間で一意でなければなりません。QueryGridマネージャがファブリック ポートまたはリンク名の競合を検出すると、これらの競合は問題としてViewpoint QueryGridポートレットで報告されます。
競合が発生した場合は、最も長く存在していたファブリックまたはリンクが優先されます。これにより、新たな変更によって実行機能が絶たれるのを防止できます。
競合を解決するには、クラスタの1つで競合するポート番号またはリンク名を変更します。リンク名を変更したら、外部サーバー定義も必ず更新します。
システムのすべてのノードには、同じプライマリ クラスタが必要です。ローカル ノード設定に基づいて、何がプライマリ クラスタになるかがノードにより異なる場合があります。これが発生すると、QueryGridポートレットで問題として報告されます。プライマリ クラスタは、QueryGridポートレットのノード セクションおよびノードの詳細にも表示されます。システムのプライマリ クラスタを設定するには、set-primary.shコマンドを使用します。