デュアル環境で複数のData Moverサーバーが構成されている場合、Data Moverでは自動フェールオーバーのサポートが提供されます。自動フェールオーバー構成は、次の要件を満たしている必要があります。
- アクティブ コンポーネントとスタンバイ コンポーネントを監視するモニタリング サーバーが別に2台あります。この構成には、Viewpoint Multi-Purpose Serverを使用することを強く推奨します。
- 各モニタリング サーバーはそのサイトに対してローカルでなければなりません。また、ネットワーク パーティションによって発生する自動フェールオーバーを避けるため、モニタリング サーバーはモニター対象のコンポーネントと同じネットワークに接続されていることが望まれます。
- クラスタを構成するアクティブとスタンバイのデーモン サーバー、モニタリング サーバー、およびエージェント サーバーを含むすべてのサーバーにDMFailoverパッケージがインストールされている必要があります。
モニタリング サーバーを別途用意できない場合は、Data Mover同期サービスを使用してリポジトリ同期を有効にすることができます。同期サービス単体では自動フェールオーバーはサポートされません。手動操作によって、アクティブ コンポーネントからスタンバイ コンポーネントへのフェールオーバーを有効にする必要があります。自動フェールオーバーを構成せずに同期サービスを構成する場合は、自動フェールオーバーを使用しない同期サービスの構成を参照してください。
フェールオーバーを備えた同期サービスを使用する場合は、localhostホスト名または127.0.0.1 IPアドレスではなく、システムのパブリックIPアドレスまたはホスト名を使用します。
モニタリング サービスを使用する場合、/opt/teradata/client/nn.nn/datamover/failover/フォルダ内にある次のファイルが必要です。ファイル名のnn.nnはData Moverのバージョンを示します。
ファイル | 説明 |
---|---|
/etc/opt/teradata/datamover/failover.properties | モニター対象のアクティブ コンポーネントとスタンバイ コンポーネントを指定します。 |
/opt/teradata/client/nn.nn/datamover/failover/dmcluster | SSHログオンの設定、アクティブ モードとスタンバイ モードでのサーバーの構成、モニタリング サービスの起動と停止、アクティブ コンポーネントとスタンバイ コンポーネントのステータスの確認などを行なうためのスクリプト。 |
/opt/teradata/client/nn.nn/datamover/failover/DMFailover.jar | 自動フェールオーバーに使用される実行可能なバイナリ ファイル。 |
/etc/opt/teradata/datamover/monitor.properties | モニタリング サービスによって障害が検出された場合にServer Managementアラートを送信すべきかどうかを指定します。このファイルは、モニタリング サーバー上でのみ使用されます。 |
自動フェールオーバーを構成するには、次のタスクを実行する必要があります。