Teradata PTでは次の2種類のメタデータが提供されます。
- TWB_STATUSプライベート ログは、ジョブ パフォーマンス メタデータを収集します。
- TWB_SRCTGTプライベート ログは、ソースとターゲットのメタデータを収集します。
TWB_STATUS
TWB_STATUSプライベート ログでは、ジョブのさまざまな段階でジョブ パフォーマンス データが収集されます。Teradata PTでは、パフォーマンス データを収集する間隔(秒単位)を指定するtbuildコマンド オプションも提供されています。tbuildのすべてのオプションについては、<Teradata® Parallel Transporterリファレンス, B035-2436>を参照してください。
この情報は、ジョブのパフォーマンスをスループットで評価したり、各オペレータによるデータのエクスポートおよびロードのコストを評価する場合に役立ちます。 さらに、ある期間のパフォーマンス データを収集し、各ジョブのCPU使用時間と経過時間を集計して、特定のシステム構成におけるロード処理およびエクスポート処理の全体的なパフォーマンス トレンドを判断することで、容量に関する計画の策定に役立たせることもできます。
処理
パフォーマンスの評価とチューニングに関するヒントを以下に示します。
- ProducerオペレータとConsumerオペレータのCPU使用率の違いを確認します。 例えば、ProducerオペレータのCPU使用率がConsumerオペレータのCPU使用率の2倍のとき、プロデューサ インスタンスの数を2倍にすれば、ジョブのスループットが向上することがあります。
- データのエクスポートおよびロード(EXECUTEメソッド)の実行に要したCPU使用時間と経過時間の違いを確認します。 経過時間がCPU時間よりはるかに長い場合は、ネットワーク、I/Oシステム、またはデータベース サーバーのいずれかでボトルネックが発生している可能性があります。
- Producerオペレータによって送信された(またはConsumerオペレータによって受信された)行の数と上記のCPU使用時間を調べます。 行の数をこれらの行の処理に要したCPU時間(秒)で割ると、CPU時間1秒あたりの行数が得られます。
- 2つの連続するメソッドの"開始時間"の差は、ジョブがメソッドの実行に要した時間を示します。
- 各チェックポイントでの所要時間を調べます。 チェックポイントの処理には時間とリソースがかかることに注意してください。 チェックポイント間隔を変更することで、記録するチェックポイントの数を調整する必要があります。
TWB_SRCTGT
このログに示されるソース データとターゲット データは参照専用であり、使用上の方策は特に必要ありません。