Data Stream Architecture (DSA)の増分リストアを使用すると、同じリストア ジョブにフル アーカイブを含める代わりに、デルタ バックアップまたは累積バックアップをシステムにリストアできます。デルタ バックアップまたは累積バックアップは、前回のフル、デルタ、または累積リストア上でリストアされます。
デフォルトでは、この機能は無効になっています。Teradataサポートに連絡して有効にしてください。
データベースとテーブルを有効にしてアーカイブが増分リストアをサポートするようにするには、新しいSQL文LOGGING INCREMENTAL ARCHIVE ON FOR object_listを使用します。アーカイブを増分リストアできないようにデータベースとテーブルを無効にするには、新しいSQL文LOGGING INCREMENTAL ARCHIVE OFF FOR object_listを使用します。
デフォルトでは、データベースとテーブルは増分リストア後に読み取り専用状態になります。データベースとテーブルに対する読み取りおよび書き込みアクセスを有効にするには、新しいSQL文INCREMENTAL RESTORE ALLOW WRITE FOR object_listを使用します。
利点
増分リストアは、障害回復(DR)システムのリストアのパフォーマンスを向上させます。フル アーカイブがすでに別のターゲット システムに復元されている場合は、ターゲット システム上でフルアーカイブを再度リストアする必要はありません。
考慮事項
デフォルトでは、この機能は無効になっています。Teradataサポートに連絡して有効にしてください。
SQLの変更
DSAの増分リストアには、次の新しいSQL文が含まれています。
- INCREMENTAL RESTORE ALLOW WRITE FOR object_list
- LOGGING INCREMENTAL ARCHIVE ON FOR object_list [DELETE LOG ROWS]
- LOGGING INCREMENTAL ARCHIVE OFF FOR object_list
追加情報
- Teradata Vantage™ SQLデータ定義言語-構文規則および例、B035-1144
- Teradata® DSAユーザー ガイド、035-3150