一般に、顧客が作成したアプリケーションでは予約済みのクエリー バンド名を使用することはできません。これは、Teradataが作成したアプリケーションおよびサード パーティのTeradataパートナーが作成したアプリケーションが使用するために予約されています。ただし、TVSTemperatureクエリー バンドは、このルールの例外です。Teradata Virtual Storageと温度に基づくブロック レベル圧縮の両方に対応しているからです。
TVSTemperatureクエリー バンドは、有効なBLOCKCOMPRESSIONオプションがAUTOTEMPになっているテーブルで使用します。AUTOTEMPをアクティブにするには、BLCとTempBLCの両方をDBS制御で有効にする必要があります。その場合、TVSTemperatureクエリー バンドでは、テーブル データを格納するテーブル シリンダの温度を指定します。この温度に基づいて、テーブルのブロックの圧縮または非圧縮の状態が決まります。DBS制御パラメータTempBLCThreshで、どれほどの温度でデータを圧縮し、どれほどの温度でデータの圧縮を解除するのかを指定します。
ブロック レベル圧縮の温度バンドを次に示します。パーセンテージは概算です。
温度 | 説明 |
---|---|
COLD | アクセス頻度が最も低い20%のデータ。 |
WARM | COLDバンドとHOTバンドの間にある残りの60%のデータ。 |
HOT | アクセス頻度が最も高い20%のデータ。 |
VERY HOT | Very Hotキャッシュ リストに追加する必要があり、TVSTemperatureクエリー バンドを使用してロードされるときに温度をVery Hotに設定する必要があると、ユーザーまたはTeradata Virtual Storageが判断するデータ。 |
TVSTemperatureで使用するクエリー バンド名を以下にまとめます。
- TVSTEMPERATURE_PRIMARY
- TVSTEMPERATURE_PRIMARYCLOBS
- TVSTEMPERATURE_FALLBACK
- TVSTEMPERATURE_FALLBACKCLOBS
それぞれのクエリー バンド名で、VERY HOT、HOT、WARM、COLDのいずれかを指定できます。
これらのクエリー バンドは、セッションでもトランザクションでも有効です。
これらのクエリー バンド名の詳細については、<Teradata Vantage™ - Teradata® Virtual Storage、B035-1179>を参照してください。
すでに割り当てられたシリンダに追加されているテーブル データは、ユーザーがクエリー バンド用に設定した温度ではなく、最初にシリンダ用に設定された温度を保持します。