テーブルの作成時にFALLBACKを指定した(明示的にまたはデフォルトとして)場合には、システムは、テーブル内のデータの二重のコピーを自動的に維持します。その後、このフォールバック コピーは、基本コピーが使用不能になった場合に使用されます。
データの基本コピーを読み取ろうとしてシングル ビット読み取りエラーが発生し、システムがフォールバック コピーからデータを再構成する必要がある場合、フォールバックが非常に重要になります。このような場合にハードウェア読み取りエラーが発生すると、ファイル システムは行のフォールバック コピーを読み取り、ホームAMPでこれらの行のメモリ常駐イメージを再構成します。この機能がない場合、ファイル システムの障害隔離ロジックはトランザクションをアボートし、エラーによっては、テーブルが停止していることを示すマークを付けます。SET DOWNおよびRESET DOWNオプションを参照してください。
- 不正なデータ ブロック内でデータを変更しようとしていないリクエスト
- プライマリ サブテーブルのデータ ブロック
- 基本データの代わりのフォールバック データの読み取り
アクティブ フォールバックで、基本データの破損を動的に修復できる場合があります。不正なデータ ブロックを修復できない状況では、読み取りエラーが発生するたびに「フォールバックからの読み取り」により、破損した行がエラーのないフォールバック コピーに置換されます。
この置き換えによるオーバーヘッドを回避するには、テーブル再作成ユーティリティを使用してフォールバック コピーから手動でデータの基本コピーを再作成する必要があります。テーブル再作成の詳細については、<Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ、B035-1102>を参照してください。
テーブルに関するすべてのハードウェア読み取りエラーの検出をファイル システムで有効にするには、CHECKSUMをONに設定します。
新しいテーブルのフォールバック コピーを作成するには、CREATE TABLE文にFALLBACKオプションを指定します。FALLBACKが指定されているデータベースまたはユーザー領域の新しいテーブルにフォールバック コピーが不要な場合、そのテーブルを定義するCREATE TABLE文にNO FALLBACKを指定します。または、フォールバックのデータベースやユーザーのデフォルトを受け入れる場合には、テーブルにオプションを指定しないでください。