ダウンしたテーブルに再度アクセスできるようにする場合は、該当するALTER TABLE … RESET DOWN SQLリクエストを実行します。これにより、システム内の全AMPからダウンのステータス フラグが削除され、テーブルに対するすべてのDMLリクエストが利用できるようになります。
テーブルに対するダウンのステータス フラグをリセットするためにALTER TABLE … RESET DOWNリクエストを実行すると、Teradata Databaseは、すべてのサブテーブルに付随するテーブル ヘッダーに含まれるダウンのステータス フラグを全AMPから削除します。さらに、システムは各AMP上のテーブル ヘッダーからダウン領域を削除します。ただし、ロールバックおよび回復処理時にスキップされた領域は削除されません。
ファイル システムの障害による潜在的なトランザクションのアボートを回避するために、ALTER TABLE … RESET DOWNリクエストは、テーブルにダウンを示すフラグが立てられる原因の発端になっている断続的なハードウェアの故障を修理した後にのみ実行してください。データ ブロックが不良だと示される原因の断続的なハードウェア問題が前もって解決されていないときに、そのデータ ブロックにDMLリクエストでアクセスしようとすると、再度ファイル システムのアボートが発生し、領域にダウンのフラグが立つことになります。問題のないデータ ブロックに含まれる行にアクセスするDMLリクエストは、正常に実行が継続されます。
- テーブル再作成ユーティリティを実行します。詳細については、<Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ、B035-1102>を参照してください。
- 高速パスのDELETE ALLリクエストを実行します。これにより、テーブル内の現在の行を効率的に無視します。Teradata Vantage™ - SQLデータ操作言語、B035-1146を参照してください。
ダウンしたテーブルがそれ以前のバックアップから再作成または復元されると、Teradata Databaseは各種サブテーブルのダウンのステータス フラグをリセットし、それらの行を、フォールバック コピーから、マークの付いていないデータ ブロックおよびシリンダに移動します。