SYSUDTLIBは、すべてのUDTとそのメソッド、キャスト ルーチン、順序付けルーチン、データ変換ルーチン、およびそれらのルーチンとして使用されるすべてのUDFを含むシステム データベースです。SYSUDTLIBはシステム データベースなので、作成はDIPスクリプトによって行なわれます。SYSUDTLIBはユーザーではなくデータベースとして作成されるため、ユーザーSYSUDTLIBとしてログオンすることはできません。
システムがUDTを含むSQLリクエストを解釈するときは、UDTおよびUDT関連のデータベース オブジェクトのみに対してSYSUDTLIBを検索します。したがって、UDTのデータベース名を明示的に指定する必要はありません。ただし、データベース名を指定する場合は、SYSUDTLIBを指定する必要があります。
UDTに関係しないオブジェクトをSYSUDTLIBに配置しないでください。このデータベースには、定義するUDTごとに、またUDT内に作成したメソッドやUDT関連のUDFごとに領域が必要です。SYSUDTLIB領域の使用量は、主に、UDMやUDFを実装するコード ファイルを保存するために必要な領域、またはUDTのインスタンスを取得するために使用する内部生成のソース コードを保持するために必要な領域に左右されます。
SYSUDTLIBへの初期スペース割り当ては0です。DBAはSYSUDTLIBの定義を変更して、UDT、UDM、およびUDT関連UDFを作成できるだけの領域を割り当てる必要があります。SYSUDTLIB内に十分な領域がないのにUDT関連のオブジェクトを作成しようとすると、システムはリクエスト元にエラーを返します。時間の経過とともにUDT、UDM、およびUDT関連のUDFの数が増えるにつれて、それらを格納するために、SYSUDTLIBに関連付けられている記憶域を増やすことが必要になる場合があります。
SYSUDTLIBの定義の変更については、MODIFY DATABASEを参照してください。