製品の挙動の主な変更点 - ODBC Driver for Teradata

ODBC Driver for Teradata® ユーザー ガイド

Product
ODBC Driver for Teradata
Release Number
16.20
Published
2018年10月
Language
日本語
Last Update
2019-02-12
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B035-2526
Product Category
Teradata Tools and Utilities

Teradata ODBCドライバのバージョン16.20では、コード ベースが一新され、過去のバージョンにあった機能の多くが0から作り直されています。新ドライバには、過去のバージョンのTeradata ODBCドライバにあった廃止予定の機能の一部が含まれておらず、これらの機能は削除されました。新ドライバの詳細と、旧バージョンのTeradata ODBCドライバとの機能の相違点については、新Teradata ODBCドライバで廃止された機能を参照してください。

ODBC Driver for Teradataのこのバージョンには、次の特性があります。

  • 新ドライバでは、Teradata ODBCドライバで廃止予定の機能は機能せず、サポートされません。これらのプロシージャは廃止されているため、回避策はありません。新ドライバで使用できない廃止済みの機能の一覧については、新Teradata ODBCドライバで廃止された機能を参照してください。
  • 15.10.01.xより、共存機能を使用するには、インストールされているドライバの各バージョンを参照するため、DSNレス接続アプリケーションで一意のドライバ名を指定する必要があります。詳細については、<マルチバージョン サポート>を参照してください。
  • ODBCのインストールは自己完結型であり、Teradata ICUCall-Level Interface(CLI)、TeraGSSなどの別のTeradata Tools and Utilities製品のインストールは不要です。
  • ODBCドライバをインストールしても、DSNが自動で移行されなくなりました。

    過去のバージョンのドライバに含まれるDSNは、新しくインストールしたODBCドライバのバージョンに変換されません。詳細については、下記のドライバの移行を参照してください。

  • 既存のProgress DataDirect Driver Managerに加えて、unixODBC Driver ManagerおよびODBCドライバ マネージャの使用がサポートされます。
  • Teradata ODBCドライバはODBCの仕様に厳密に準拠しています。過去のバージョンのTD ODBCドライバにあった、これらの仕様に準拠していないODBC関数は、新ドライバではサポートされません。
  • ODBC仕様への準拠の重要な例として、別のクエリーの実行前にはカーソルをクローズする必要があります。この操作を行わない場合、カーソル エラーが返されます。これまでは、カーソルのクローズを省略することができていましたが、これは適切な挙動とは言えません。こうした変更点については、新しいTeradata ODBCドライバの互換性リファレンスにまとめられています。
  • Teradata ODBCドライバは、標準のODBC 3.8コア レベル仕様に準拠しています。

ドライバの実装の違い

過去のTeradata ODBCドライバ(16.10以前)と新ドライバでは、SLOBの実装が異なります。新ドライバは、SLOBの実装について以下のように変更されています。
  • 1行ごとに最大で2GBのSLOBをキャッシュします(またはキャッシュしようとします)。
  • 3つの構成パラメータがあります。
    • 1 - Enable SLOB Random Access(SLOBランダム アクセスの有効化)
    • 2 - Max size of one SLOB(SLOBの最大サイズ)
    • 3 - Max size of all SLOBs in a row(行内の全SLOBの最大サイズ)

新ドライバの詳細と機能の一覧については、Teradata ODBCの新機能を参照してください。

ドライバの移行

過去のTeradata ODBCドライバ(16.10以前)から新ドライバに移行する場合は、新しくインストールしたドライバを参照するようにドライバキーを更新してください。
新旧ドライバの同一バージョンをインストールすると、現在のODBCドライバにより既存のDNSが上書きされます。新しいODBCドライバをインストールする前に、まずDSNのバックアップ コピーを取ってからインストールを行なうようにしてください。インストールが完了したら、過去のDSNをコピーします。

Windowsで使用するドライバがTeradata ODBC DSN:の場合、次の手順を実行します。

  1. 下図に従い、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\ODBC\ODBC.INI\ODBC Data Sourcesでキーの値をTeradataからTeradata ODBCドライバ16.xxに変更します。

    変更前



    変更後:

  2. また、下図に従い、キーHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\ODBC\ODBC.INI\Teradata ODBC DSN\DriverC:\Program Files (x86)\Teradata\Client\15.10\bin\tdata32.dllからTeradata ODBCドライバ16.xxに変更します。

    変更前:



    変更後:



    これで、DSNが新しいドライバをポイントするようになりました。