同期ルールの管理 - Teradata Ecosystem Manager

Teradata® Ecosystem Manager ユーザー ガイド

Product
Teradata Ecosystem Manager
Release Number
16.20
Published
2018年10月
Language
日本語
Last Update
2018-11-27
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B035-3201
Product Category
Analytical Ecosystem

Ecosystem Managerは、複数のTeradataシステムにまたがって同じ名前と同じデータベースを持つテーブルのテーブル同期を追跡します。Ecosystem Managerは、影響を受けるテーブル、データベース、Teradataシステム、測定基準タイプを指定するイベントで受信したテーブル アクティビティの合計を使用します。各測定基準タイプの累積アクティビティは、複数のTeradataシステム間でテーブルごとに比較され、相違によってテーブルの同期状態が判別されます。

Ecosystem Managerには、定義済みルールが1つあります。このルールは、Teradataシステム間で累積測定基準、データベース上のテーブルについて相違がないかを示し、テーブルの状態を警告レベルに変更します。新しいルールを追加できますが、これらのルールは事前定義ルールの例外になります。ルールは最小限にとどめることを推奨します。

データベース、テーブル、および測定基準について特定の値を持つルールを作成する場合、これらのルールは、ワイルドカード(%)記号で作成したルールを優先します。次の例では、ルールを追加する場合を示します。

  • テーブルは、増分挿入を使って1つのシステム上で更新されますが、同期するときには、Data Moverを使ってテーブル全体を2番目のシステムにコピーします。この場合、最初のシステムのテーブルのINSERT測定基準は、新しい挿入行だけを報告しますが、複製されたシステムのINSERT測定基準は、テーブルの合計行数を示します。この測定基準は、このテーブルに一致しないため、このテーブルを同期から削除するには、例外ルールが必要になります。これにより、Ecosystem Managerは相違をスキップして、テーブルを正常な状態に維持することができます。
  • テーブル全体に、全く一致しない測定基準がある場合は、その測定基準を同期ルールで"%"に設定できます。その場合、テーブルのすべての相違が無視され、テーブル検証測定基準が比較されないため、使用には注意が必要です。

テーブルはほとんどのEcosystem Manager環境で頻繁に変更されることが予測されるため、テーブルの同期状態に対するアラート イベントは生成されません。テーブルのロード プロセスによって、一時的な非同期状態が生じますが、通常は解決されるので措置は不要です。