FSGキャッシュの管理 - Teradata Database - Teradata Vantage NewSQL Engine

Teradata Vantage™ - データベースの管理

Product
Teradata Database
Teradata Vantage NewSQL Engine
Release Number
16.20
Published
2019年3月
Language
日本語
Last Update
2019-10-29
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B035-1093
Product Category
Software
Teradata Vantage

システムによるFSGキャッシュの使用

Teradata Databaseファイル システムではFSGキャッシュが管理されますが、これは以下で使用されます。
  • ノードのAMP
  • 別のノードのAMPのバックアップ アクティビティ
Teradata Databaseファイル システムは、以下のようなファイル システム セグメントにFSGキャッシュを使用します。
  • 永久データ ブロック(フォールバック データおよびSIを含む)
  • 永久データ ブロックのシリンダインデックス
  • シリンダ読み取りのシリンダ統計
  • スプール用のスプール データ ブロックおよびシリンダインデックス
  • WAL領域(一時ジャーナル(TJ)行およびWAL REDOレコードを含む)
  • 回復ジャーナル行

FSGキャッシュ内の領域

FSGキャッシュの領域は、必ずしもAMP間で均等に配分されるとは限りません。むしろ、メモリのプールに似ています。各AMPで必要な量が使用されます。

FSGキャッシュは、直近に使用されたデータベース セグメントを保持します。Teradata Databaseは、データ ブロックを読み取るときに キャッシュをチェックし、可能な場合は常に、ディスクからではなくキャッシュから読み取ります。

システムが最適に動作するのは、データベース プログラム、スクラッチ セグメント、およびノードで実行されるその他のオペレーティング システム プログラムのための十分なメモリがなくならない程度に、FSGキャッシュをできるだけ大きくしたときです。

FSGキャッシュ サイズの所要量の計算

FSGキャッシュ パーセント フィールドを使って、FSGキャッシュに割り振るメモリのパーセンテージを制御します。ctlユーティリティを使用して、FSGキャッシュ パーセントの値を変更できます。<Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ、B035-1102>の「Control GDOエディタ(ctl)」にある、変数の設定に関するセクションを参照してください。

順番としては、空きメモリの管理についてに記載されている指針を使用して十分なオペレーティング システム メモリを最初に構成します。次に、残りのメモリをFSGキャッシュに割り振ります。

FSGキャッシュ読み取りミスの計算

FSGキャッシュの読み取りミスが増加しているかどうか計算するためには、次の式を使用します。
  • FSG Cache読み取りミス=物理的読み取り入出力/論理的読み取り入出力

    物理的読み取り入出力回数は、ResUsageSpmaテーブルのFileAcqReadsとFilePreReadsの値を足した数です。

    論理的入出力回数は、ResUsageSpmaテーブルの列FileAcqsの値です。

  • FSGキャッシュ読み取りミスの増加= FSGCacheReadMissAfter/FSGCacheReadMissBefore

システム性能の特にどの点が改善されるのかを保証することはできませんが、このような場合、経験からノードあたり1 GBのメモリを追加すれば性能が2~8 %改善されることがわかっています。