THRESHOLDオプションを使用した不要な統計再収集のスキップ - Teradata Database - Teradata Vantage NewSQL Engine

Teradata Vantage™ - データベースの管理

Product
Teradata Database
Teradata Vantage NewSQL Engine
Release Number
16.20
Published
2019年3月
Language
日本語
Last Update
2019-10-29
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B035-1093
Product Category
Software
Teradata Vantage
不要な統計再収集をスキップするには、COLLECT STATISTICSリクエストのTHRESHOLDオプションを指定します。このオプションを指定する場合、最後の統計収集から変更されたデータの容量が指定したしきい値を下回るとき、または指定した経過時間よりも統計が新しいときに、Teradataは統計を再収集しません。しきい値の作成の場合、次の2つのオプションがあります。
  • Teradata Databaseに対して適切なしきい値の決定を許可します
  • THRESHOLDキーワードの後の変更割合と日数のどちらか一方かまたは両方を指定します

早過ぎる統計収集によってI/OおよびCPUを浪費していないか心配せずに、一定の間隔でCOLLECT STATISTICSリクエストを発行できます。Teradataは、しきい値に満たない統計の再収集をスキップし、しきい値を超えた列の統計の再収集を実行します。例えば、しきい値に10%のデータ変更を指定して、再収集を要求した場合、最後の収集以後変更されたデータが10%未満だった場合、Teradataは再収集をスキップします。

最初に統計を収集するときにTHRESHOLDオプションを指定した場合、Teradataは統計を収集し、THRESHOLDオプションを記憶しておきます。統計を再収集するときに、Teradataは保存されたしきい値を使用して統計の再収集が必要であるかどうかを判別します。次回統計を収集するときに、THRESHOLDオプションを(リセットではなく)無視するようにTeradataに指示するには、パーセント指定の後にFOR CURRENTオプションを使用します。

Teradata Databaseが適切なしきい値を決定できるようにするには、DBS制御ユーティリティで、DefaultTimeThresholdとDefaultUserChangeThresholdの両方のフィールドを無効にして、SysChangeThresholdOptionフィールドを0、1、または2に設定します。デフォルトでは、DefaultTimeThresholdとDefaultUserChangeThresholdは無効にされており、SysChangeThresholdOptionは0です。これらのフィールドのそれぞれのオプションに関する詳細については、<Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ、B035-1102>を参照してください。

データ ディクショナリ テーブルDBC.StatsTblのLastCollectTimeStamp列に対して問合わせを行ない、データが収集されるかどうかを確認できます。

ビューおよび問合わせの統計では、ユーザー指定の変更しきい値のパーセントはサポートされません。

COLLECT STATISTICS文の構文については、<Teradata Vantage™ SQLデータ定義言語-構文規則および例、B035-1144>を参照してください。