システム スロットル - Teradata Vantage NewSQL Engine - Teradata Workload Management

Teradata Vantage™ ワークロード管理 ユーザー ガイド

Product
Teradata Vantage NewSQL Engine
Teradata Workload Management
Release Number
16.20
Published
2019年 3月
Language
日本語
Last Update
2019-10-30
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B035-1197
Product Category
Software
Teradata Vantage

システム スロットルは、システム全体ですべてのリクエストの同時並行性や、指定したリクエストの部分集合を制御します。TASMはシステム スロットルで制御されたリクエストを拒否または遅延します。システム スロットルはすべての分類基準を使用できます。

システム スロットルは、ワークロード スロットルが適していないときに値を提供します。システム スロットルはワークロードに依存せず、ワークロード スロットルよりも広範なディメンション間でリクエストを管理できます。

システム スロットルを作成するときに、以下の3つのルール タイプオプションから選択します。
集団
詳細度が最も低い制御を提供します。TASMでは、このスロットルの対象となるすべてのリクエストが1つのグループとして扱われます。リクエストが遅延される場合、遅延はグループ全体の同時並行性レベルに基づきます。例えば、ユーザーJay、Kay、Mayが3個のリクエストを上限とするシステム スロットル ルールの分類基準であるとします。この場合、集団オプションでは、これらのユーザーは、全員合わせて3個までしかリクエストを同時に実行することができません。
個別
各ユーザーまたはオブジェクト(特定のアカウントなど)を個別に処理します。スロットルが複数のオブジェクトに影響する場合、TASMはそれぞれを別々にカウントします。このスロットルに1つのオブジェクトのみが関連付けられている場合、個別の種類と集団の種類は同様に機能します。ユーザーJay、Kay、Mayと、リクエストが3つに制限されたシステム スロットルに個別オプションがある場合、これらのユーザーはそれぞれ最大3つのリクエストを同時に実行することができます。個別オプションを使用する場合、ルールの分類基準で1種類のみのオブジェクトを指定する必要があります。複数のオブジェクトの種類(ユーザーとアカウントや、ユーザーとプロファイルなど)が指定されている場合、集団オプションが使用されます。個別オプションは、クエリー バンド条件をサポートしていません。
メンバー
詳細度が最も高い制御を提供します。TASMでは、スロットル対象のオブジェクト(アカウントなど)の各ユーザーがそのアカウントに含まれる他のユーザーとは独立して扱われます。メンバーオプションの目的は、アカウントやプロファイルなど、ユーザーのグループを表わすオブジェクトをルールの分類基準として使用できるようにすることです。ルールでグループを指定すると、そのグループのすべてのメンバーがルールの対象となります。例えば、ユーザーJay、Kay、MayがShoeDeptアカウントに関連付けられているとします。3個のセッションを上限とし、分類基準がShoeDeptアカウントで、メンバーオプションを使用するシステム スロットル ルールがある場合、ShoeDeptアカウントを持つこれらのユーザーは、それぞれ最大3個のリクエストを同時に実行できます。
ヒント: これらのルール タイプの違いは、次のように、1つ、多数、より多数の3つで覚えておくと便利です。
  • 1つ: 集団は、スロットルされたオブジェクトで共有される1つのスロットル制限値です。
  • 多数: 個別は、スロットルされたオブジェクトそれぞれに1つずつの、多数のスロットル制限値です。
  • より多数: メンバーは、スロットルされたオブジェクトと、そのオブジェクトにその他多数のオブジェクトが含まれているかどうかに応じた、さらに多数のスロットル制限値です。