ワークロードのスロットルは、システム リソースの過剰な使用を防ぐためにワークロード内で同時に実行できるリクエストの数を制限します。ただし、ワークロード スロットルが、最大限のリソース使用状況を妨げる場合もあります。Enterprise Data Warehouseプラットフォーム用TASM向けSLES 11システムのFlex Throttleの有効化オプションでは、ワークロードのスロットル制限が最大限のリソース使用を妨げている状況を検出し、遅延キューから作業をリリースしてそれらのリソースを活用できます。Flex Throttleをすべての状態で有効にするか、状態ごとに有効または無効にすることができます。
Flex Throttleを設定する場合は、次のものを定義します。
- Flex Throttleのアクション間隔(利用可能なリソースがある場合、遅延キューからリクエストがリリースされてからアクションが繰り返されるまでにTASMが待機する時間)
- Flex Throttleアクションをトリガーするイベント
- トリガー イベントが発生したときに行なわれる処理
有効化する前に、評価モードでFlex Throttleオプションを有効にできます。評価モードでは、トリガー イベントが発生してもリクエストはリリースされません。代わりに、オプションが有効化されるとリリースされるリクエストがTDWMイベント ログに列挙されます。
Flex Throttleオプションはワークロード スロットルのみを上書きします。次の制約はどれも上書きされません。
- オブジェクトまたはシステム スロットル
- グループ スロットル
- ユーティリティ スロットル制限またはAWTリソース制限
- 0のワークロード スロットル制限
Flex Throttleを有効にする場合は、一般ビューのその他タブで使用可能なAWTの定義にデフォルトのオプションを選択します。WorkNew(Work00)ワーク タイプに使用可能なAWTオプションを選択することにより、遅延キューからFlex Throttleをリリースする作業を開始するために十分な予約AWTが確保されます。