通常の動作条件下でのベスト プラクティスは、1つのルール セットだけを使用することです。さまざまな状況に対して複数のルールセットを作成する代わりに、特定の時間帯や特定の日、またはシステムのパフォーマンスが低下したときに、TASMがリソースを割り当てる方法を定義する状態を作成できます。特定の状態から別の状態に移行すると、計画済みまたは計画外の状況により、ワークロード管理の設定が自動的に変更されます。一度に1つのルール セットの1つの状態のみを有効にすることができます。状態定義は次の要因で構成されます。
- ヘルス状態: システム ヘルス低下状態など、システムのヘルスを定義します。停止ノードなど、ヘルス状態をトリガーする計画外のイベントを定義できます。
- 計画済の環境: バッチ ジョブ向けの午前0時の計画済の環境など、システムがサポートする時間枠や異なる処理の時間帯です。
管理者は、ヘルス状態や計画済の環境に変化を引き起こすイベントを定義します。どちらかまたは両方に変化があると、状態マトリクスの定義方法に応じた状態変化が発生します。イベントには、イベント定義およびイベントが発生したときにTeradata Databaseで実行するアクションが含まれます。イベント定義は、1つのイベントまたはイベントの組み合わせに関連付けることができます。イベントが発生すると、Teradata Databaseで次のいずれかのアクションを実行できます。
- システム ヘルスの状態や計画済の環境を変更する
- アラートを送信する
- プログラムを実行する
- システム キュー テーブル(DBC.SystemQTbl)に通知を記録する
状態を作成した後、その状態に基づいてフィルタ、スロットル、およびワークロードを適用できます。