オンライン アーカイブを実行しないとき、ARCHIVEステートメントによって、次のものにHUT読み取りロックがかけられます。
- データベースをアーカイブする場合は、データベース
- テーブルをアーカイブする場合は、テーブル
データベースに既存のSQL読み取りロックまたはアクセス ロック(LOCKING FOR ACCESS修飾子を使用して作成)が存在する場合にも、Teradata ARCはその読み取りロックを取得して、アーカイブを開始できます。 データベースまたはテーブルに既存のSQL書き込みロックまたは排他ロックがある場合、Teradata ARCはロックが解除されるまでブロックされます。 読み取りロックまたはアクセス ロックを取得すると、データがアーカイブされてからロックが解除されるまで、そのオブジェクトでロックが維持されます。
オンライン アーカイブを実行すると、アーカイブするすべてのオブジェクトでトランザクション テーブル読み取りロックがARCHIVE文によってかけられて整合性ポイントが確立されるので、オンライン ロギングをすべての関連オブジェクトで同時に開始できます。 整合性ポイントが確立されてオンライン ロギングが有効になると、読み取りロックが解除されてからすべてのテーブルのデータがアーカイブされます。
整合性ポイントが確立されると、復元されるテーブルの状態が定義されます。整合性ポイントの設定に必要となるテーブルの読み取りロックを待機している間、この読み取りロック リクエストの後に新しい書き込みトランザクションは待機します。書き込みトランザクションへの影響を抑えることが重要である場合は、整合性ポイントの確立にかかる時間の短縮について考慮することが重要です。新しい書き込みトランザクションで予想される待ち時間は、最短でも、システム内の整合性ポイント中でのアクセス対象のいずれかのテーブルで動作中の書き込みトランザクションで最も時間がかかっている待ち時間になります。新しい書き込みトランザクションの待ち時間を短縮するオプションは、次の4段階になっています。
- まず、このアーカイブから書き込まれるテーブルを除外できます。
- 次に、整合性ポイントの確立中は、書き込みトランザクションすべてまたはその多くの開始を一時停止できます。
- 第3に、長時間動作する書き込みトランザクションを短縮するか分割し、より速く終わらせます。
- 最後に、整合性ポイントをテーブルの小さいグループに分割し、複数の小さい整合性ポイントにすることができます。
同時並行制御とトランザクション回復の詳細については、<Teradata入門, B035-1091>を参照してください。