FERRETのコマンド構文 - Teradata Database - Teradata Vantage NewSQL Engine

Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ

Product
Teradata Database
Teradata Vantage NewSQL Engine
Release Number
16.20
Published
2019年3月
Language
日本語
Last Update
2019-10-29
dita:mapPath
ja-JP/qxr1512078764562.ditamap
dita:ditavalPath
ja-JP/qxr1512078764562.ditaval
dita:id
B035-1102
Product Category
Software
Teradata Vantage

ここでは、Ferretコマンドを入力する際の一般的な規則を説明します。また、各Ferretコマンドと構文オプション、 パラメータ、およびキーワードについても説明します。そのコマンドに該当する使用上の注意と例があれば、それも示します。

コマンドの入力

次に示すのは、コマンドの登録項の一般的な形式です。cmdoptionまたは/dispoptは、コマンドの先頭または末尾に入力することができます。構文図では最初だけにオプションを示します。



構文要素 指定内容
cmd コマンド。複数の場合はセミコロン (;) で分離する。
cmdoption 入力するコマンドに特有のオプション。

特定のコマンドに関係するさまざまなオプション。許容されているオプションを調べるには、特定のコマンドを参照してください。

/dispopt 次のとおりです。
  • /Sは、短形式で情報を表示します。
  • /Mは、中間の形式で情報を表示します。
  • /Lは、長形式で情報を表示します。

このオプションは、SHOWBLOCKS、SHOWCOMPRESS、SHOWDEFAULTS、SHOWSPACE、およびSHOWWHEREコマンドでのみ使用できます。

/Y 次のとおりです。
  • このオプションを使用すると、コマンドの確認プロンプトは出されません。
  • 確認が必要なコマンドでこのオプションを省略すると、コマンド実行前に確認のプロンプトが出されます。

この確認オプションはすべてのコマンドに使用できるわけではありません。特定のコマンドだけで使用が許されています。コマンドが/Yを取る場合、他のオプションは取りません。

parameter パラメータは、特定のコマンドにだけ含まれています。パラメータのタイプには、マルチトークン パラメータ、10進数または16進数の数値入力が含まれます。

コマンドの使用ルール

一部のコマンド オプションは特定のFerretコマンドに特有のものですが、以下のコマンド使用ルールがFerretコマンドに適用されます。

  • 以下の位置には空白が必要です。
    • cmdoptionおよびparameter
    • cmdoptionを指定していない場合や、cmdoptionがコマンドの末尾にある場合は、cmdparameterの間
  • 次のような形式で、1行に複数のFerretコマンドを指定することができます。


  • Ferretは大文字小文字を区別しません。したがって、コマンド、キーワード、またはオプションは、大文字で入力しても、小文字で入力しても、あるいは両者を混合して入力してもかまいません。
  • コマンド行の最後に円記号(\)を付けると、そのコマンド行は次の行に継続します。
  • コマンド列の処理中にエラーが発生した場合、処理は停止します。通常、前に入力されているコマンドが正しく処理されないと、後のコマンドも正しく処理されないからです。
  • コマンド行の構文解析中にエラーが発生した場合、次のコマンドとして疑問符(?)を1つ入力できます。構文エラーの発生した時点で構文解析プログラムで予測されている代替の入力項目のリストが表示されます。Ferretがリストを表示した後、もう一度疑問符(?)を1つ入力すると、Ferretは問題のコマンドに関するHELPテキストを返します。例えば、次のようになります。
    Ferret ==>radix in dex
    radix in de<-Syntax error->x
    
    Ferret ==> ?
    Valid input at the point of error is:
    ;                end of command
     
    Ferret ==> ?
    RADIX [ ( IN/PUT | OUT/PUT ) ] [ ( H/EX | D/EC ) ]  
      
    Ferret ==> ?
    RADIX [ ( IN/PUT | OUT/PUT ) ] [ ( H/EX | D/EC ) ]    
    Sets the Flags for how to treat Unqualified numbers.    Either  Hex (base 16) or Decimal (Base 10),   respectively.  See HELP NUMBER for a description of    unqualified INPUT.  The initial setting of these Flags     is HEX.  If neither INPUT nor OUTPUT is specified the    command applies to both Flags.  If neither HEX nor DEC     is specified, the current setting of the Flag is  displayed.
    
    Ferret ==> ?
    No more information available.  Use HELP /L     
  • コメントは、ブランクを置けるところであればどこにでも入れることができます。コメントは中括弧({ })で囲んでください。行に閉じ括弧(})が見つからない場合、Ferretは行の残りの部分をコメントとして解釈します。例えば、次のようになります。
    Ferret ==> SCANDISK db 0 2 1fa { this is the broken data block
  • 有効な構文の要素の代わりに疑問符(?)を1つ入力すると、Ferretはコマンドのその場所に入力できる要素に関する情報を表示します。例えば、次のようになります。
    Ferret==> output ?
    
    Valid input at the ? is :
     ,           INTO        OVER        TO          ON          ;
    end of command

    有効な構文の要素の代わりに疑問符(?)を1つ入力する別の例を以下に示します。

    output ?{comment}
    output {comment} ?