Lock Displayユーティリティlokdispは、すべてのリアルタイム データベース ロックに関する情報を提供するためのものです。
Teradata Databaseは同時並行制御用のロックを使用します。これにより、特定のトランザクションに関与するデータの整合性がそのトランザクションの期間保証されるようになり、データベースは複数の同時ユーザーと問合わせに対して使用できるようになります。Teradata Databaseのロックの詳細については、<Teradata Vantage™ SQLリクエストおよびトランザクション処理、B035-1142>を参照してください。
ロックは、Teradata Databaseによって必要に応じて自動的に適用されます。必要に応じて、SQL LOCKINGリクエスト修飾子を使用してデータベース オブジェクトに適用されるロックを指定できます。詳細は、<Teradata Vantage™ SQLデータ操作言語、B035-1146>を参照してください。ロックは、ロックを必要とする特定の操作で必要とされるさまざまなレベルのデータベース オブジェクトに適用されます。ロックは、次の粒度で適用できます。
- データベース
- テーブル
- パーティション(行パーティション)
- 行の範囲
- 行 (特定の行ハッシュ値を持つ行をロックします。単一行以上の場合があります)
Lock Displayでは、以下のものからロック情報を取得することが可能です。
- 特定のAMP
- AMPのグループ
- すべてのAMP
多数のAMPを抱えて作業負荷が大きくなっているTeradata Databaseシステムの場合、情報収集のためのAMPの数は、慎重に選択する必要があります。選択するAMPの数が少なければ、生成されるロック情報の量が少なくなり、出力の扱いが容易になります。Teradataでは、すべてのAMPから情報を収集するのは、特定のトランザクションに関するロック情報が必要な場合に限ることを推奨しています。
Teradata Viewpointのロック ビューア ポートレットを使用することにより、ロック情報をモニターおよび表示することも可能です。詳細は、<Teradata® Viewpointユーザー ガイド、B035-2206>を参照してください。