データベースの次の2つの領域が機能強化されています。
- データベースにおけるユーザーとロールのマッピングはQueryGridユーザー マッピングをサポートするように機能強化されています。
- リモート テーブルとやり取りするデータのステージングと転送が最適化されています。
ユーザーおよびロール マッピングを変更すると、DBAにマッピング テーブルの作成を許可することで、QueryGridのリモート ユーザーに対するローカル ユーザーのマッピングが簡略化されます。これにより、DBAは、接続されているユーザーまたはセッションに基づいてカスタマイズされている動的なサーバー オブジェクトを作成できます。
テーブル演算子で使用するUSINGのカスタム句は現在、QueryGrid中で使用するものも含め、次のTeradataシステム変数をサポートしています。
- ACCOUNT
- CURRENT_TIMESTAMP
- DATABASE
- DATEとCURRENT_DATE
- PROFILE
- ROLEとCURRENT_ROLE
- SESSION
- TD_HOST
- TIMEとCURRENT_TIME
- USERとCURRENT_USER
- ZONE
QueryGridテーブル演算子で使用するUSINGのカスタム句は現在、スカラー サブクエリーの使用をサポートしています。
利点
リモート テーブルを送信元および送信先とするデータ転送の最適化は、リモート クエリーを実行するネットワーク オーバーヘッドを削減し、通常、クエリーのパフォーマンスを向上します。この利点は、有益であると判断された場合は常に、集約、結合、およびリモート システムに対するローカルおよびリモート テーブル間の結合をプッシュするデータベースの機能によって実現されます。転送されるデータの量を減らすことで、ステージング データ用にTeradataサーバーで不要なメモリおよびプロセッサ リソースの使用を回避します。
QueryGridユーザーは現在、USINGのカスタム句中でTeradataシステム変数、およびスカラー サブクエリーを使用できるようになっています。
QueryGridを実行していないデータベース ユーザーは現在、テーブル演算子を含むUSINGのカスタム句中でTeradataシステム変数を使用できるようになっています。
考慮事項
これらの強化機能を利用するには、Teradata QueryGridを使用する必要があります。
追加情報
Teradata QueryGridの詳細情報については、Teradata Database 16.00と互換性がある個々のTeradata QueryGridユーザー ガイドおよびインストール ガイドを参照してください。
USING句でのTeradataシステム変数のサポートの詳細については、<SQL関数、演算子、式および述部、B035-1145>を参照してください。