DATASETデータ型は、Teradata Databaseのバージョン16.0からサポートされる複合データ型(Complex Data Type: CDT)であり、自己記述データの保存メカニズムを提供します。自己記述データには、生データとマッチング スキーマの両方が含まれています。スキーマとは、データの構造を記述するものです。スキーマは、テーブルの作成時などに事前に定義する必要はなく、データの挿入直前に定義したり、データ コンテナとしてデータとともにパッケージしたりすることができます。こうしたデータ アーキテクチャは、大まかに遅延バインドと呼ばれます。
最初のリリースである16.0では、DATASETデータ型の保存形式としてApache Avro形式が採用されていました。16.20より、Avroに加えてCSV保存形式もサポートされるようになります。DATASETデータは、Avroバイナリ形式またはCSV形式のDATASET列に挿入またはインポートできます。
SQL_TD_DATASET_AVROおよびSQL_TD_DATASET_CSVという名前は、tdsql.hファイルで定義されています。
DATASETデータはAvroバイナリ形式またはCSV形式として取得し、JSON形式に変換できます。