Data Moverでのクラウド ステージング コピー サービス - Teradata Data Mover

Teradata® Data Mover インストール、構成、およびアップグレード ガイドユーザー用

Product
Teradata Data Mover
Release Number
17.20
Published
2022年9月
Language
日本語
Last Update
2022-10-12
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B035-4102
Product Category
Analytical Ecosystem

クラウド ステージング コピー サービス(CS2)は、Data Moverでパッケージ化されているRESTサービスです。クラウド ステージング コピー サービスは、クラウド ストレージによりソース システムからターゲット システムにデータをコピーする方法を提供します。このクラウド ストレージの名前がクラウド ステージング領域です。

現在、Data MoverはAWS S3クラウド ストレージのみをサポートします。
クラウド ステージング コピー サービスは、以下の3つのステップでデータをコピーします。
  1. ソース システムからクラウド ステージング領域にデータ バックアップを取ります。
  2. クラウド ステージング領域からターゲット システムにデータをコピーします。
  3. コピー タスクが完了したら、クラウド ステージング領域からバックアップ データをクリーンアップします。
クラウド ストレージにバックアップしそこから復元するために、クラウド ステージング コピー サービスではDSAが使用されます。このサービスはDSCとの対話によって以下を処理します。
  • ソースからクラウド ステージング領域へ、およびクラウド ステージング領域からターゲットへデータをコピーするようにDSCを構成する。
  • DSAバックアップ ジョブを作成、実行することで、ソースからクラウド ステージング領域にデータをバックアップする。
  • DSA復元ジョブを作成、実行することで、クラウド ステージング領域からターゲットにデータを復元する。
  • DSA復元ジョブの完了後に、DSAを呼び出してクラウド ステージング領域からバックアップ データをクリーンアップする。

クラウド ステージング コピー サービスは、Data Moverホストに組み込まれたサービスとして実行されます。このサービスは、ポート3443を使用するREST APIを提供します。クラウド ステージング コピー サービスとの直接的な対話は必要ありません。Data Moverインターフェースとの対話を行ないます。Data Moverデーモンおよびエージェントはクラウド ステージング コピー サービスとの対話を処理します。ポート3443は、外部Data Moverエージェントがある場合にのみ、Data Moverホストの受信トラフィックに対して開放される必要があります。それ以外の場合、ポート3443へのすべてのトラフィックはローカルになります。

Data Mover DSAジョブをクラウド ステージング コピー サービスとともに実行する場合に、サポートされる主な構成が3つあります。

構成1: DSCがData Moverサーバーでクラウド ステージング コピー サービスとともに実行する構成

構成1は、既存のDSA環境がない場合のデフォルトの構成になります。バンドルされたDSCとData Moverに付属するクラウド ステージング コピー サービスが使用可能です。

構成1: バンドルされたDSCとCS2を使用する場合のData Moverシステム構成の例。

構成手順については、Data Moverサーバーで実行するためのDSCの構成を参照してください。

構成2: Data Moverがクラウド ステージング コピー サービスおよび外部DSCを使用する構成

構成2は、外部DSCがあり、1つまたは複数のData Moverソース システムまたはターゲット システムが16.00より前のバージョンで実行されており、さらにクラウド ステージング コピー サービスがホスト上で使用可能な場合に使用します。

構成2: CS2および外部DSCを使用する場合のData Moverシステム構成の例。

構成手順については、外部DSCを使用するためのData Moverの構成を参照してください。

構成3: DSCがData Moverサーバー上でクラウド ステージング コピー サービスとともに実行し、外部的にも実行する構成

構成3は、外部DSCがあり、すべてのData Moverソースおよびターゲット システムがバージョン16.00以降で、クラウド ステージング コピー サービスがホスト上で使用可能な場合に使用します。ここでは、外部DSCとData MoverにバンドルされるDSCが共存できます。

構成3: CS2、バンドルされたDSC、および外部DSCを使用する場合のData Moverシステム構成の例。

構成手順については、Data Moverサーバーおよび外部環境で実行するためのDSCの構成を参照してください。