クラウド ステージング コピー サービス(CS2)は、Data Moverでパッケージ化されているRESTサービスです。クラウド ステージング コピー サービスは、クラウド ストレージによりソース システムからターゲット システムにデータをコピーする方法を提供します。このクラウド ストレージの名前がクラウド ステージング領域です。
- ソース システムからクラウド ステージング領域にデータ バックアップを取ります。
- クラウド ステージング領域からターゲット システムにデータをコピーします。
- コピー タスクが完了したら、クラウド ステージング領域からバックアップ データをクリーンアップします。
- ソースからクラウド ステージング領域へ、およびクラウド ステージング領域からターゲットへデータをコピーするようにDSCを構成する。
- DSAバックアップ ジョブを作成、実行することで、ソースからクラウド ステージング領域にデータをバックアップする。
- DSA復元ジョブを作成、実行することで、クラウド ステージング領域からターゲットにデータを復元する。
- DSA復元ジョブの完了後に、DSAを呼び出してクラウド ステージング領域からバックアップ データをクリーンアップする。
クラウド ステージング コピー サービスは、Data Moverホストに組み込まれたサービスとして実行されます。このサービスは、ポート3443を使用するREST APIを提供します。クラウド ステージング コピー サービスとの直接的な対話は必要ありません。Data Moverインターフェースとの対話を行ないます。Data Moverデーモンおよびエージェントはクラウド ステージング コピー サービスとの対話を処理します。ポート3443は、外部Data Moverエージェントがある場合にのみ、Data Moverホストの受信トラフィックに対して開放される必要があります。それ以外の場合、ポート3443へのすべてのトラフィックはローカルになります。
Data Mover DSAジョブをクラウド ステージング コピー サービスとともに実行する場合に、サポートされる主な構成が3つあります。
構成1: DSCがData Moverサーバーでクラウド ステージング コピー サービスとともに実行する構成
構成1は、既存のDSA環境がない場合のデフォルトの構成になります。バンドルされたDSCとData Moverに付属するクラウド ステージング コピー サービスが使用可能です。
構成手順については、Data Moverサーバーで実行するためのDSCの構成を参照してください。
構成2: Data Moverがクラウド ステージング コピー サービスおよび外部DSCを使用する構成
構成2は、外部DSCがあり、1つまたは複数のData Moverソース システムまたはターゲット システムが16.00より前のバージョンで実行されており、さらにクラウド ステージング コピー サービスがホスト上で使用可能な場合に使用します。
構成手順については、外部DSCを使用するためのData Moverの構成を参照してください。
構成3: DSCがData Moverサーバー上でクラウド ステージング コピー サービスとともに実行し、外部的にも実行する構成
構成3は、外部DSCがあり、すべてのData Moverソースおよびターゲット システムがバージョン16.00以降で、クラウド ステージング コピー サービスがホスト上で使用可能な場合に使用します。ここでは、外部DSCとData MoverにバンドルされるDSCが共存できます。
構成手順については、Data Moverサーバーおよび外部環境で実行するためのDSCの構成を参照してください。