Running the FastLoad Job Script | Other Alternatives | Teradata FastLoad - その他の手法 - FastLoad

Teradata® FastLoad リファレンス - 17.20

Product
FastLoad
Release Number
17.20
Published
2022年10月10日
Language
日本語
Last Update
2022-11-21
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B035-2411
Product Category
Teradata Tools and Utilities

ここで説明したTeradata FastLoadの実例は、簡単で直接的な演習です。以下では、Teradata FastLoadで実行できるさらに重要な機能のいくつかを説明し、それらの機能の詳細を説明している箇所を紹介します。

メインフレーム接続クライアント システム

Teradata FastLoadの例は、ネットワーク接続のクライアント システム上のオペレーティング システムとしてUNIXまたはWindows OSを前提としています。

メインフレーム接続クライアント システム上でz/OSを使用して例を実行するためには、ユーティリティを起動する前に、標準的なz/OS JCL制御文(DD)を使用して、Teradata FastLoadデータ セットまたはファイルを割り当ておよび作成します。

メインフレーム接続クライアント システムでのTeradata FastLoadの起動の詳細については、Teradata FastLoadの呼び出しを参照してください。

z/OSプラットフォームでは、Teradata FastLoadに次の2つのバリアントがあります。
  • Teradata Director Program (TDP)
  • メインフレーム クラウド ネットワーク接続(Gateway)
Gatewayバリアントの外部名は「メインフレーム クラウド ネットワーク接続」です。

FastLoadのTDPバリアントは、チャネル接続CLIを使用してAnalytics Databaseとやり取りします(チャネル接続が必要)。

FastLoadのGatewayバリアントは、ネットワーク接続CLIv2を使用してAnalytics Databaseとやり取りします(Database Gatewayソフトウェアを使用)。

次の表は、2つのバリアントの違いを示しています。

項目 TDPバリアント Gatewayバリアント
クラウドにあるAnalytics Databaseへのアクセス 不可能(直接チャネル接続を使用) 可能
チャネル接続 可能(必須) 不可能
CLIv2 チャネル接続CLIを使用 ネットワーク接続CLIを使用
CLIv2のエラー コード チャネル接続CLIのエラー コードを使用 ネットワーク接続CLIv2のエラー コードを使用
接続文字列 サポートされない サポートされている
Gatewayソフトウェアとのやり取り 不可能 可能
セッション接続時間の延長 不可能 場合によっては可能
<hlq>.ETC.IPNODESメンバー ファイル 不要 可能(必須)
FastLoadのログでのバリアントの表示 CLIv2: <バージョン> (TDP) CLIv2: <バージョン> (GTW)
サポートされているSQL Engineバージョン サポートされているすべてのバージョン 17.10.00.00以降

17.05.05.03以降

16.20.53.31以降

FastLoadのGatewayバリアントでは、ネットワーク接続CLIv2と、認証および暗号化のためのDatabase Gatewayソフトウェアの間のオーバーヘッドが大きくなるため、セッションの接続に時間がかかることがあります。このオーバーヘッドは、FastLoadのTDPバリアントには存在しません。

FastLoadのGatewayバリアントでは、<hlq>.ETC.IPNODESメンバー ファイルにCOPエントリが必要です。このエントリでは、各Analytics DatabaseノードのIPアドレスとCOPエイリアス名が定義されている必要があります。<hlq>は、サイトで定義されているハイ レベル修飾子データ セット名です。TDPバリアントは<hlq>.ETC.IPNODESメンバー ファイルを使用しません。

MultiLoadユーティリティ

このセクションで説明したTeradata FastLoadの例は、ごく少量のデータを空の表にロードする、非常に単純なTeradata FastLoadジョブでした。

MultiLoadを使用して同じタスクを実行することもできますが、ジョブの処理速度がかなり遅くなります。Teradata FastLoadは空のテーブルに対してのみ機能するためです。MultiLoadは次のタスクを実行するために使用できます。
  • 既存の表に追加のデータ行を挿入する。
  • 既存の表の、個々の行を更新する。
  • 既存の表から個々の行を削除する。
  • 複数の表にデータをロードする。
  • MULTISET表にデータをロードする。
  • 非固有の副次索引を付けて表にデータをロードする。

入力ファイルの形式

SET RECORDコマンドで指定されているように、このTeradata FastLoad例で使用した入力データ ソース(insert.input)の形式はUNFORMATTEDです。

Teradata FastLoadは、さらに以下の形式の入力データ ソース ファイルもサポートしています。
  • FORMATTED
  • BINARY
  • TEXT
  • VARTEXT

サポートされている入力ファイルの形式については、SET RECORDを参照してください。

INMODルーチン

このTeradata FastLoad例では、ユーティリティは、指定されたソース ファイル(insert.input)から直接入力データ レコードを読み込んでいます。

Teradata FastLoadによる呼び出しが可能なINMODルーチンを記述して、入力レコードを取得する別の方法があります。

INMODルーチンでは、例えば以下のような処理を行ないます。
  • ファイルからレコードを読み取り、前処理する。
  • データ レコードを生成する。
  • 他のデータベース システムからデータを読み取る。
  • データ レコードの妥当性を検証する。
  • データ レコードのフィールドを変換する。

この場合、DEFINEコマンドのINMOD nameオプション指定を使用して、INMODルーチンの名前を識別します。

INMODルーチンの使用方法の詳細については、DEFINEINMODおよび通知出口ルーチンおよびINMOD nameオプションを参照してください。