カスタムのAWTリソース制限をユーティリティに定義できます。TASMはこれらの制限を超えるユーティリティを拒否するか遅らせることができます。カスタムの制限を作成するには、スロットルビューでリソース制限タブを使用します。
ユーティリティ ジョブにカスタムAWTリソース制限を作成する理由は次のとおりです。
- システム デフォルトよりも低い割合のAWTをユーティリティ ジョブに適用する必要がある
- さまざまなユーザーやアプリケーションからのユーティリティ ジョブに対して個別のAWTリソース制限を作成する必要がある
アプリケーションまたはユーザーにカスタムAWTリソース制限を作成すると、システム レベルのルールおよびアプリケーション固有またはユーザー固有のリソース制限が別々に適用されます。ただし、ユーティリティを実行する前にすべての適用可能なルールを満たす必要があります。
例えば、DBAがViewpointのワークロード管理で次のAWTリソース制限を定義したとします。
- ルール1: システムのすべてのDSA復元ジョブについてAWTを45%に制限(遅延を使用)
- ルール2: ユーザーLeeからのDSA復元ジョブについてAWTを15%に制限(遅延を使用)
これらの制限では、次のシナリオが発生する可能性があります。
- シナリオ1: ユーザーLeeからのDSA復元ジョブのみが実行されています。これらのジョブを合わせて、AWTの15%以上を使用できません。
- シナリオ2: ユーザーLeeは、どのDSA復元ジョブも実行していません。他のユーザーがDSA復元ジョブを実行しており、AWTの制限である45%を消費しています。ユーザーLeeがDSA復元ジョブを送信すると、ルール1のAWT制限値(すべてのDSA復元ジョブに対し、AWTの45%)を超えるため、TASMはそれを遅らせます。
スロットルビューの状態別のリソース制限タブですべてのAWTリソース制限ルールを確認できます。
次の図は、ユーザー グループに応じたカスタムのAWTリソース制限を示しています。
環境に適した制限を選択できるように、ユーティリティ プロトコルごとに次のAWT要件に留意してください。
ユーティリティ プロトコル | 開始に必要なAWT |
---|---|
FastLoad | 3 |
MultiLoad | 2 |
FastExport非スプール | 2 |
MLOADX | MIN(2、ターゲット テーブル数) |
DSAバックアップ | 2 |
DSA復元 | 3* |
*TASMは、DSA復元ジョブに3つのAWTが必要であることを最初に想定します。実際のAWT使用率は最大55のAWTであり、ジョブの後半で動的に更新され、次のユーティリティ ジョブに影響を与えます。