1つの回復セッションは、Teradata Databaseシステムの再始動時に進行中であったすべてのトランザクションのために、Teradata Databaseシステムの再始動の結果として実行される一連のアクションです。
すべてのオンラインAMPは、再始動時に完了したトランザクションと完了していないトランザクションを判別するプロセスに関与します。完了したトランザクションは無視され、未完了のトランザクションはバックアウトされます。
もし、回復処理中に新しい作業またはトランザクションが受け入れられた状態でさらに再始動が発生した場合、追加の回復セッションが生成されます。このとき、次の2つの回復セッションが存在することになります。
- 最初のセッションは、前の再始動用に作成されたセッションです。
- 新しいセッションは、現在の作業用に作成されたセッションです。
これら2つの回復セットの間には順番の関係があり、本来相互に排他的で、別個の操作として保持されます。
そのため、システムのクラッシュやユーザーによるアボートが発生したとき、それぞれの回復セッションで実行される作業量が多い場合には、3つ以上の回復セッションが作成されることもあります。各セッションは、それぞれのセッションの未完了トランザクションすべてがロールバックされるまで継続します。
複数の回復セッションに関する問題は、すべての再始動をCOLDWAITにすることにより回避できます。WAITの場合は、回復が完了するまで待たないと、Teradata Databaseシステムがホストからの新しい作業を受け入れることができないためです。この場合、コンピュータ リソースをめぐって他の新しい作業と競合することはないので、回復は早く進行しますが、Teradata Databaseシステムは総合的にはデータベース ユーザーにとっては使用不可能な状態のままになります。