次の表では、メインフレーム接続システムとワークステーション接続システム上でTeradata TPumpが使用する実行時パラメータについて説明します。
メインフレーム接続 | ワークステーション接続 | 説明 |
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BRIEF | -b | 縮小印刷出力を指定して、Teradata TPumpの印刷出力をジョブ成功の特定に必要な最小限の情報に制限します。
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BUFFERS = numberofbuffers | -f numberofbuffers | 要求バッファの数を設定します。 Teradata Tools and Utilities 06.02.00以前の場合、バッファ実行時パラメータは2から10まで設定できます。デフォルト値は2です。 Teradata Tools and Utilities 06.02.00.01以降では、buffers実行時パラメータを最小値の2から上限なしで設定できます。デフォルト値は 3 です。 割り当てることができる要求バッファの最大数は、BUFFERS * session_countとなります。 Teradata Tools and Utilities 06.02.00.01以降では、要求バッファはグローバル リソースとなります。したがって、バッファは必要に応じてあらゆるセッションに割り当てられ、空きプールに返されます。どの時点においても、セッションに割り当てられる要求バッファの数は、ゼロからBUFFERS * session_countの間となります。 Teradata Tools and Utilities 06.02.00.01以前では、要求バッファは、割り当てられたセッションにより永久的に所有され、他のセッションに使用されることはありません。セッションが所有できる要求バッファの最大数は、BUFFERSの値により決定されます。 |
CHARSET = charactersetname | -c charactersetname | Teradata TPumpのジョブの文字セットを定義します。 データベース システムがリセットして、Teradata TPumpジョブが再起動しても、文字セットの指定はそのままTeradata TPumpジョブ全体で有効です。 クライアント システムに障害が発生した場合や、Teradata TPumpジョブをキャンセルした場合には、文字セットの指定は無効になります。そのような場合は、ジョブを再実行する際に、当初のジョブで使用していたのと同じ文字セットを使用する必要があります。ジョブを再実行する際に別の文字セット指定を使用した場合は、再始動したジョブによりロードされたデータは、当初のジョブでロードされたデータと同じようには表示されません。 文字セットの指定を入力しない場合は、Teradata TPumpを呼び出したときにデータベースに指定されている文字セットがデフォルトとなります。 サポートされている文字セットの詳細については、概要を参照してください。 ネットワークでUTF-16クライアント文字セットを使用する場合、またはメインフレームでUTF-8クライアント文字セットを使用する場合には、この実行時パラメータ(ネットワークでは"-c"、メインフレームでは"CHARSET")でクライアント文字セット名を指定してください。 |
該当なし | -i scriptencoding | ジョブ スクリプトのエンコーディングを指定します。 このパラメータを指定せず、クライアント文字セットがUTF-16である場合、Teradata TPumpはジョブ スクリプトをUTF-16で解釈します。また、文字タイプ データがスクリプトに指定されている場合、Teradata TPumpはインポート データ内の文字列リテラルおよび対応するフィールドを同じ文字セットに変換してから、それらの比較や連結を実行します。(文字列リテラルは、.APPLY…WHERE…、LAYOUT…CONTINUEIF…、FIELD…NULLIF…、FIELD…||…コマンドで指定されます)。 有効なエンコーディング オプションは次のとおりです。
指定されたエンコーディング文字は、.RUN FILEコマンドに含まれるすべてのスクリプト ファイルに適用されます。 スクリプト ファイルには、UTF-16またはUTF-8のバイト オーダー マーク(BOM)を使用できます。 UTF-16 BOMが含まれていて、「UTF-16」が指定されている場合、Teradata TPump はUTF-16で示されるBOMエンディアンに従ってスクリプトを解釈します。UTF-16 BOMが存在しない場合、Teradata TPumpは、エンコーディングオプションで示されるエンディアンネスに従ってスクリプトを解釈します。 |
該当なし | -u outputencoding | ジョブ出力のエンコード形式を指定します。 このパラメータは、UTF-16クライアント文字セットが使用されている場合のみ指定できます。 ジョブを起動したときに他の実行時パラメータより前に置かれていないと、警告メッセージが出力されます。 使用可能な出力エンコーディング オプションは、以下のとおりです。
UTF-16BEは、ジョブ出力をビッグ エンディアンのUTF-16 エンコーディング スキームで表示するようにTeradata TPumpに指示します。 UTF-LEは、ジョブ出力をリトル エンディアンのUTF-16エンコーディング スキームで表示するようにTeradata TPumpに指示します。UTF16は、ビッグ エンディアンのクライアント システムでは、Teradata TPumpをビッグ エンディアンのUTF16エンコーディング スキームでジョブ出力を表示するように指示し、リトル エンディアンのクライアント システムでは、リトル エンディアンのUTF-16エンコーディング スキームでジョブ出力を表示するようTeradata TPumpに指示します。 UTF-16 BOMは、以下のジョブ出力の一部として印刷されます。
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CONFIG =filename | -C filename | Teradata TPumpジョブの構成ファイルを指定します。 構成ファイルには、Teradata TPump用のさまざまな構成パラメータと調整パラメータがあります。このファイルの有用性は、特に次のような点にあります。
Teradata TPumpのインストールによりデフォルトの構成ファイルがインストールされます。UNIXシステムでは、コマンド行でデフォルトの構成ファイルを使用してTeradata TPumpを呼び出すシェル スクリプトもインストールされます。 ファイルのエントリのフォーマットは次のとおりです。 <keyword> <value>
この場合に有効な唯一のキーワードはINMEMSORTで、これはメモリに保存可能な最大バイト数の整数データ型です。Teradata TPumpの回復ロジックではこの値が使用されます。整列や分類に使用できるメモリを増やす場合に、このキーワードを変更できます。 このキーワードが構成ファイルで提供されない場合は、INMEMSORTのデフォルト値はUNIXシステムで6,000,000、z/OSで12,000,000、Windowsで3,000,000となります。 |
PRDICITY periodicityvalue | -d periodicityvalue | データベースへの文の転送速度を制御する周期値の変更を指定します。 このパラメータを調整して、Teradata TPumpのワークフローを改善することができます。 このパラメータはBEGIN LOADコマンドにRATEパラメータを使用するたびに有効になり、これによりデータベースへの文の送信速度の制御が可能になります。デフォルトの周期値は、1分あたり15秒おきに4回の間隔になります。 periodicityvalue変数には、指定された周期数の数値範囲である1から1500までの値が入ります。デフォルト値は4です。 また、周期は、Teradata TPump Monitor SQL スクリプトが提供する、ジョブの実行中にモニター インターフェース テーブルを更新するためのTPumpMacro.UserUpdateSelect マクロを実行して、変更することもできます。 |
ERRLOG= error filename | -e error filename | エラーのログ機能を使うことを指定します。 このパラメータを使用すると、Teradata TPumpによって生成されたメッセージを保持する代替エラー ログ ファイルが作成されます。代替ファイル名の指定により、すべてのTeradata TPumpエラー メッセージの複製が生成されます。それによって、出力ストリーム全体を検索せずに、エラーが検出されなかったかどうかを調べることができます。 errorfilenameには、エラー メッセージのコピー先とする場所を指定します。ファイル名の指定には、ディレクトリ識別子を組み入れることも可能です。 UNIXシステムでは、ファイル名の最大長は、現在使用しているUNIX OSのバージョンによって異なります。 メインフレーム接続のクライアント システムでは、代替ファイルの指定は8文字に制限されています。z/OSでは、JCLで定義されているDD名にする必要があります。
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MACROS | -m | ジョブの実行中に作成されたマクロを維持するようにTeradata TPumpに指示する起動オプションです。 これらのマクロを同じジョブで、定義済みマクロとして使用できます。 前回の実行時に-mパラメータを使用した後、同じスクリプトを使用するためには、そのスクリプトにEXECMACROコマンドを追加する必要があります。 NAMEコマンドを使用しない場合には、マクロ名の重複を防ぐために、それぞれのマクロ名に1から99までの任意の数を含めます。作成されるマクロのフォーマットは次のとおりです。 MYYYYMMDD_HHMMSS_LLLLL_DDD_SSS 次のような場合に当てはまります。
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RTYTIMES=nn | -t nn | 再試行の回数を指定します。 nnのデフォルト値は16です。nnが0の場合、再試行回数は16に戻ります。 BEGIN LOADの再試行回数オプションは、"BEGIN LOAD"と"END LOAD"のペアの間の要求/データに対してこのオプションを上書きできます。 |
'tpump command' | -r tpump command | Teradata TPump ジョブの開始を示す起動オプションです。 指定できるのは1つのTeradata TPumpコマンドだけであるため、通常は、Teradata TPumpジョブ スクリプトを含んだファイルを指定するRUN FILEコマンドとなります。例えば、UNIXシステムでは:
'.RUN FILE tpump.script;' |
VERBOSE | -v | 冗長モードの有効化を指定します。 このパラメータを使用すると、通常の統計のほかに、統計データが追加されます。 冗長モードでは、統計からの入力ファイルは、標準の要求数に加えて、一般には、送信されたデータベース要求の数のような追加の統計を含んで表示されます。 冗長モードでは、Teradata TPump再試行可能なエラーが発生するたびに、エラーが表示されます。 |
該当なし | -y | データ暗号化オプションを指定します。 指定した場合、ジョブによって使用されるすべてのセッションでデータと要求が暗号化されます。 BEGIN LOADまたはPARTITIONコマンド内の暗号化オプションは、それらのコマンドに関連するセッションにおいてこのオプションを上書きできます。 |
該当なし | < infilename | Teradata TPumpのコマンドとTeradata SQL文を含んだ標準入力ファイルの名前です。 infilenameの指定によって、標準入力(stdin)がリダイレクトされます。infilename指定を入力しなかった場合は、stdinがデフォルトとなります。指定された入力ファイルの最後に達しても、入力はstdinを参照せず、ジョブが終了します。 メインフレーム接続のクライアント システムでは、Teradata TPumpを起動する前にDD制御文を使用して、入力ファイルを指定する必要があります。
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該当なし | > outfilename | Teradata TPumpメッセージの標準出力ファイルの名前です。 Teradata TPumpメッセージの標準出力ファイルの名前です。outfilenameの指定によって、標準出力(stdout)がリダイレクトされます。outfilename指定を入力しなかった場合は、stdoutがデフォルトとなります。 outfilename指定を使用してstdoutをリダイレクトした場合は、同じoutfilenameを"DISPLAY" または"ROUTE" コマンドの出力またはエコーの宛先として使用できません。そのようにすると、同一のファイルに対する書き込み操作で競合が生じるため、生成される結果は不完全なものとなります。
メインフレーム接続のクライアント システムでは、ユーティリティを起動する前にDD制御文を使用して、出力ファイルを指定する必要があります。
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RVERSION | -V | バージョン番号を表示して停止します。 |
- 起動オプションのサンプルJCLリスティング、コマンド、および出力サンプルについては、INMODおよび通知出口ルーチンの例の起動例を参照してください。
- 実行時パラメータが重複して指定されている場合、最初に指定されているものが有効になります。残りのパラメータは、「UTY1624 Warning: Run time parameters detected and omitted(UTY1624警告: 実行時パラメータが検出され、省略されました)」という警告メッセージで省略されます。