トランザクション時間でクローズされた行は、transaction-time列を含むテーブルについてのすべての変更および削除の履歴を提供します。トランザクション時間を含むテーブルが提供する自動履歴は、法規制順守の監査目的で使用されることがあります。そのため、通常は、そのような行に対するDML変更は制限されています。NONTEMPORAL DML文を使用するとクローズ行の変更が可能になるため、特別なNONTEMPORAL権限が必要になります。NONTEMPORAL権限の詳細については、NONTEMPORAL権限を参照してください。
非テンポラル削除は、テーブルの掃除とも呼ばれ、対象行をテーブルから物理的に削除します。
非テンポラル削除を実行する前に、データをバックアップすることが最善策になります。削除した行の追跡記録はすべて失われます。
すべての行(オープン行とクローズ行の両方)は、DELETE文に指定した条件の対象になります。複数のtransaction-timeテーブルが参照される場合、それらのテーブルはnonsequenced選択セマンティクスを使用して結合されます。
削除対象のテーブルが有効時間を含んでいる場合、有効行と非有効行の両方が、問合わせに指定した条件の対象になります。
トランザクション時間を含んでいるテーブルに対するnonsequenced削除と非テンポラル削除の唯一の相違点は、nonsequenced削除が行の論理的な削除を実行するのに対して、非テンポラル削除は行の物理的な削除を実行することです。