FastExportは、次のセクションで説明するように、従来型パラメータ レジスターを使用して6-値のOUTMODインターフェイス パラメータ リストを指すことにより、OUTMODルーチンと情報を交換します。
エントリ コード
エントリ コードは、呼び出しの理由を定義する6つの値のいずれかです。次の表には、4バイト整数形式でエントリ コードの値が記述されています。これらの値は表に記述されているように設定することができます。
コード | 指定内容 |
---|---|
1 | 初期エントリ - 最初のSELECT文をデータベースに送信する前にFastExportが実行する初期エントリ呼び出しを指定します。 |
2 | 応答終了エントリ - データベース からのエクスポート データの最終行を受信した後にFastExportが実行する応答の終わり呼び出しを指定します。 |
3 | 行応答エントリ – データベースからのエクスポート データの行ごとにFastExportが実行する応答行呼び出しを指定します。 |
4 | チェックポイント エントリ - 各SELECT文の最後の応答行の処理後にFastExportが実行するチェックポイント呼び出しを指定します。 この呼び出しは、データベースかクライアント システムに障害が発生した場合にOUTMODルーチンがチェックポイント データをキャプチャして再始動操作をサポートすることを意味します。 |
5 | データベース再始動エントリ – データベースの再始動後に処理を再開する最初の呼び出しを指定します。 データベースに障害が発生したときにFastExportが出力ファイルに書き込み中だった場合、このFastExportユーティリティはOUTMODルーチンを呼び出す前にその出力ファイルを再配置します。この呼び出しは、OUTMODルーチンはそのデータまたはファイルも必要に応じて配置し直し、チェックポイント手順を実行して処理を再開することを意味します。 最初のチェックポイントの前にデータベースが再始動すると、クリーンアップのためにエントリ コード2が送信され、ジョブの再初期設定のためにエントリ コード1が送信されます。 |
6 | クライアント再始動エントリ - クライアント システムの再始動後に処理を再開する最初の呼び出しを指定します。 クライアント システムに障害が発生したときにFastExportが出力ファイルに書き込み中だった場合、このFastExportユーティリティはOUTMODルーチンを呼び出す前にその出力ファイルを再配置します。この呼び出しは、OUTMODルーチンはそのデータまたはファイルも必要に応じて配置し直し、チェックポイント手順を実行して処理を再開することを意味します。 最初のチェックポイントの前でクライアント システムが再始動すると、ジョブの再初期設定をするためにエントリ コード1が送られます。 |
文番号
文番号は、参照されているSELECT文のrelative文番号を指定します - FastExportジョブの先頭のSELECT文は文番号が1になります。
ジョブにSELECT文が1つしかない場合、この値は常に1になります。文番号の形式は4バイトの整数です。
入力データ長
入力データ長は、応答行呼び出しの行データの長さ(単位: バイト数)を指定します。
OUTMODルーチンで、FastExportが現行の応答行データを出力ファイルに書き込むことが要求されている場合、OUTMODルーチンはFastExportユーティリティに戻る前にこの値を0にリセットする必要があります。
入力データ長の形式は4バイトの整数です。
入力データ レコード
入力データ レコードは、データベースからの実際の応答行データのバッファを指定します。
出力データ長
- 入力長と等しいかそれ以下であれば、応答行が代わりに修正可能になります。この場合、OUTMODルーチンはFastExportに戻る前に入力データ長バッファを新しい値に設定する必要があります。
- 入力長よりも大きければ、出力応答行を出力データ バッファに生成する必要があります。この場合、OUTMODルーチンはFastExportに戻る前に出力データ長バッファを新しい値に設定し、入力データ長バッファをゼロにリセットする必要があります。
出力データ長の形式は4バイトの整数です。