目的
この制御によって、ユーザーは、データを返す後続のSQL文のフィールド モードのレポートで任意の列を除外するかどうかを指定できます。
構文
次のような場合に当てはまります。
- n
- 省略する列の番号を指定します。左から右の順序でカンマまたは空白で区切って指定します。
nの値の有効な範囲は、1~2048です。
使用上の注意
OMITコマンドは、ある特定のフィールドを強調する場合や、表示させないフィールドで改ページを発生させる場合に使用するのが効果的です。
OMITコマンドを一度も使用していない場合には、デフォルトでOFFとALLに設定されています。 ONまたはOFFを選択せずにOMITコマンドを使用した場合、OMITはON ALLに設定されます。
同じBTEQセッション内で複数のレポートが生成され、そのレポートごとにOMITコマンドの設定を変える場合には、そのつど.SET OMIT OFFを指定してリセットしてから、新しいOMITコマンドの指定を入力してください。
出力から除外していた列をレポートに出力させるようにする場合にも、前のOMITコマンドの設定をすべてリセットします。
OMIT設定が影響するのはフィールド モードの出力のみです。レコード モード、標識モード、またはマルチパート標識モードの出力には影響しません。
OMITコマンドはTeradata SQLマクロで使用できます。
例1 – OMIT
次の例は、3通りの設定でOMITコマンドを使用した場合の結果を示したものです。
- デフォルトの構成で使用した場合
- すべての列を省略した場合
- 1つの列(第2列)を除外した場合
database workforce; .set defaults .set format on .heading "Example 1" .set omit off select deptno ,Loc(Title 'Department Location') from department order by deptno ; .set format on .set defaults .set omit off .set omit on all .heading 'Example 2' = 1 .set defaults .set format on .set omit off .set omit on 2 .heading 'Example 3' = 1 .defaults .set format off .logoff .exit
BTEQの応答
OMITコマンドの指定がデフォルト値に設定されている最初のselect操作では、次のような応答が返されます。
*** Query completed. 5 rows found. 2 columns returned. Example 1 DeptNo Department Location ------ ------------------- 100 NYC 300 NYC 500 ATL 600 CHI 700 NYC
OMITコマンドの指定がON ALLに設定されている2番目のselect操作では、次のようになります。
*** Query completed. 5 rows found. 2 columns returned. Example 2
OMITコマンドの指定が列2の出力禁止に設定されている3番目のselect操作では、返される応答は次のようになります。
*** Query completed. 5 rows found. 2 columns returned. Example 2
OMITコマンドの指定が列2の出力禁止に設定されている3番目のselect操作では、返される応答は次のようになります。
*** Query completed. 5 rows found. 2 columns returned. Example 3 DeptNo ------ 100 300 500 600 700
例2 – マクロによって出力されるOMIT
Teradata SQLマクロでは、使用例1のOMITコマンドは次のようになります。
ECHO '.SET OMIT ON 2';