永久および応答スプール行の最大サイズは、大型シリンダ システムで1 MBに増加します。1 MBまでのデータ行は、クライアントとTeradata Database間で転送できます。大型シリンダ システムでは、クライアントとTeradata Database間の応答メッセージのサイズは16 MBまで、リクエスト メッセージは7 MBまで許可されます。
- ベース
- グローバル一時
- 揮発
- テンポラル
- キュー
- カラムナ
1 MBの行を持つように次のオブジェクトを作成または変更できるようになりました。
- セカンダリ インデックス
- 結合インデックス
- ハッシュ インデックス
- テーブル関数
- テーブル演算子
- ストアド プロシージャ出力行
この機能は、リリース16.00に初期化された大型シリンダ システムでデフォルトで有効です。この機能は、DBS制御ユーティリティですべての1 MB機能が有効になっている場合、リリース16.00にアップグレードされた大型シリンダ システムでもデフォルトで有効になります。以前のリリース中にいずれかの1 MB機能をDBAで無効にした場合、無効になった機能はリリース16.00へのアップグレードで有効にはならず、1 MB PERMおよび応答行は利用できません。1 MB機能のいずれかを有効または無効にするには、Teradataサポート センターにお問合わせください。
この機能は小型のシリンダ システムでは使用できません。これらは、2650アプライアンス、およびリリース13.0.x.x以前に初期化され、システム初期化の中断なくリリース16.00にアップグレードされるシステムを含みます。
利点
- アプリケーションで大きいデータ セット(大きいSELECT結果を含む)を処理できます。
- テーブルに多くのデータや多くの列を格納でき、結合が削減または排除され、クエリーのパフォーマンスが向上します。
考慮事項
- より大きいデータ行、大きいリクエストおよび応答メッセージを使用するために、クライアント プログラムの調整が必要になる場合があります。詳細については、<Teradata® Tools and Utilitiesリリース定義、B035-2029>を参照してください。
- 1 MBデータ行は、より多くのディスク領域を消費します。
- 1 MB行で操作するクエリーは、多くの一時ジャーナル領域および大きいWALログを必要とします。
- 1 MB PERM行と1 MBの応答行に関係する操作は、64 KB行に関係する操作の速度に及びません。
- クライアントに対する1 MBデータのインポートは、64 KBデータのインポートよりも遅くなります。
- この機能は、メッセージ、セグメント、バッファ、集約キャッシュ、およびその他の領域によって使用されるメモリの量を増やします。既知のメモリの制約を持つ一部のプラットフォームでは、この機能を使用しようとすると、大幅なパフォーマンスの低下が発生します。このカテゴリには、5 xxxシリーズや15xxシリーズなど、低い割合のAMPあたりのメモリで構成されているアプライアンス プラットフォームが含まれています。これらのパフォーマンスに関する考慮事項は、1 MBデータ ブロック機能の考慮事項と同様であるため、両方の機能を使用する場合のガイドラインも類似しています。
- レコード パーセルは1 MBに制限されるため、UTF-8クライアントの文字セットを使用するUnicode列のエクスポート幅は、1 MB未満にPERM行を制限する可能性があります。これは、UTF-8クライアントの文字セットを使用するUnicode列のデフォルトのエクスポート幅が1文字あたり3バイトであるため、発生します。この問題を回避するには、文字あたり2バイトにエクスポート幅を変更します。
- 最適なストレージ パフォーマンスのため、Teradataでは、小さいデフォルト ブロック サイズを持つシステムで小さいハッシュ インデックスおよび結合インデックス行を使用することをお勧めしています。
- Teradataでは、小さい行を使用するシステムでは小さいデータ ブロック サイズを使用し、大きい行を持つシステムでは大きいデータ ブロック サイズを使用することをお勧めします。
- 次のオブジェクトはこの機能の影響を受けず、64 KBの最大行になります。
- 永久ジャーナリング
- データ ディクショナリ テーブル
- 物理テーブル ヘッダー行
- LOB列の行
- 地理空間および複合データ型インデックス
追加情報
この機能の詳細については、<Teradata Vantage™ SQLデータ定義言語-構文規則および例、B035-1144>、<Teradata Vantage™ データベース設計、B035-1094>、<Teradata Vantage™ データ ディクショナリ、B035-1092>、および<Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ、B035-1102>を参照してください。