ODBC Driver for Teradataでは、特定のアプリケーションで利用可能なDSN設定の使用方法が定義されています。下表は、DSN設定と特定のアプリケーションでの使用方法の一覧です。
ODBC.INI設定名 | DSN設定ダイアログでの名前 | 特定のアプリケーションでの使用方法 |
---|---|---|
AccountStr=<アカウント> または Account=<アカウント> |
Account String(アカウント文字列) | データベースへのログインに使用するアカウント文字列。 |
CharacterSet=<charset name> または CharSet=<charset name> |
Session Character Set(セッション文字セット) | セッションで使用する文字セット。この値は、ユーザー定義文字セット、またはいずれかの事前定義文字セットです。 |
DateTimeFormat=[I|A] AA | DateTime Format(DateTime形式) | データベースとの通信時にドライバがDATE値で使用する形式。 |
DefaultDatabase=<database-name> または Database=<database-name> |
Default Database(デフォルト データベース) | デフォルトでアクセスするデータベースの名前。 |
DontUseHelpDatabase=[Yes|No] または DontUseHelpDB=[Yes|No] |
No HELP DATABASE(HELP DATABASEを使用しない) | Help Databaseを使用するかどうかを指定します。 |
EnableExtendedStmtInfo=[Yes|No] | Enable Extended Statement Information(拡張ステートメント情報を有効にする) | データベース(Teradata DatabaseバージョンV2R6.2以降)で利用可能である場合に、拡張ステートメント情報を使用するかどうかを指定します。 |
EnableReadAhead=[Yes|No] | Enable Read Ahead(先読みの有効化) | 現在のメッセージの処理中に次の応答メッセージをリクエストするかどうかを指定します。 |
EnableRedrive=[Yes|No|Default] | EnableRedrive | セッションでのリクエストがRedriveに関与するかどうか、またはデータベース側のデフォルト値を使用するかを指定します。デフォルト値は"Default"です。 |
EnableUDFUpload=[Yes|No] | Enable Client Side UDF Upload(クライアント側UDFアップロードの有効化) | クライアント マシン上のファイルに保存されているUDFに基づいた、Teradata Databaseサーバーでのユーザー定義関数(UDF)の作成および更新を、ドライバがサポートするかどうかを指定します。 |
UDFUploadPath=<path> | UDF Upload Path(UDFアップロード パス) | UDFファイルが置かれているクライアント コンピュータ上のディレクトリのフルパス。ドライバは、CREATE FUNCTIONまたはREPLACE FUNCTION呼び出しのEXTERNAL NAME句でユーザーが指定しているファイル名の先頭に、このパスを自動的に付加します。これにより、ユーザーはファイル名のみを指定してEXTERNAL NAME句を記述できるようになります。 UDFファイルが複数の異なるディレクトリに格納されていて、EXTERNAL NAME句を記述するときに各ファイルのフルパスと名前を指定する場合は、このオプションに空の文字列を設定します。 |
IANAAppCodePage=<ODBCアプリケーション コード ページ> | – | Unicodeを使用する際にアプリケーション固有のコード ページ番号を設定します。 |
IgnoreODBCSearchPattern=[Yes|No] | Ignore Search Patterns(検索パターンを無視する) | 下線(_)とパーセント記号(%)文字が、通常の文字または検索ワイルドカードのどちらとして構文解析されるかを指定します。 |
UseIntegratedSecurity=[Yes|No] | Use Integrated Security(統合型セキュリティを使用する) | ドライバがシングル サインオン(SSO)または従来のサインオン(CSO)のどちらを使用して接続を認証するか指定します。 |
– | Log Error Events(エラー イベントを記録する) | – |
MaxRespSize=<integer=<16775168> | Maximum Response Buffer Size(最大応答バッファ サイズ) | デフォルトは64Kです。大規模な結果セットの場合、この値を最大16MBに設定することが可能です。 |
MechanismName=<MechanismName> または Authentication=<MechanismName> |
Mechanism(メカニズム) | ドライバがデータベースへの接続を認証するために使用するメカニズム。 |
MechanismKey=<Value> または AuthenticationParameter=<Value> |
Parameter(パラメータ) | 認証で必要となる可能性がある追加パラメータ。例えば、JSON Web Token (JWT)を使用してデータベースへの接続を認証する場合は、トークン パラメータを指定する必要があります。 |
NoScan=[Yes|No] | Disable Parsing(解析の無効化) | ドライバがSQL文を構文解析するか、または変更を加えずにステートメントをデータベースに渡すかを指定します。 |
OutputAsResultSet=[Yes|No] | Return Output Parameters As ResultSet(出力パラメータを結果セットとして返す) | – |
PrintOption=[N|P] | ProcedureWithPrintStmt(プリント文を含むプロシージャ) | ストアド プロシージャのプリント オプションを有効にするかどうかを指定します。 |
ReconnectCount=<value> | ReconnectCount | ドライバがデータベースへの再接続を試行する最大回数(0~99)。 デフォルト値は20です。 |
ReconnectInterval=<value> | ReconnectInterval | 再接続の試行間隔の秒数(1~300)。 デフォルト値は30です。 |
retryOnEINTR | Retry system calls (EINTR)(システム呼び出しを再試行する(EINTR)) | KXEN |
UseEmptyCreateParamsColumnForTimestamp | Return Empty string in CREATE_PARAMS columns for SQL_TIMESTAMP(SQL_TIMESTAMPのCREATE_PARAMS列に空の文字列を返す) | SQL_TIMESTAMPデータに対してSQLGetTypeInfoを呼び出した場合に、ドライバが空の文字列、またはCREATE_PARAMS列に指定されている値のどちらを返すかを指定します。 SSLMode=[Allow|Disable|Prefer|Require|Verify-CA|Verify-Full] SSL Mode(SSLモード) デフォルトはPrefer(優先)です。このオプションを設定すると、ODBC Driver of Teradataがレガシー(TLS以外)モードまたはTLSモードで実行されます。 SSLProtocol=[TLSv1.2] SSL Protocol(SSLプロトコル) 現在サポートされているのはTLSv1.2のみです。 SSLCA=<path> SSL CA Path(SSL CAパス) このオプションは、信頼済みCAのルート証明書が置かれているディレクトリのフルパスを指定します。SSLModeがVerify-CAまたはVerify-Fullに設定されていない場合、SSL CAファイル名またはSSL CAパスは無視されます。 |
ReturnGeneratedKeys=<値> | Return Generated Keys(生成キーを返す) | 識別列にデータを挿入するリクエストの結果を指定します。これらのリクエストでは、任意選択で、挿入行の識別列値(自動生成キーとも呼ばれる)が入っている結果セットを返すこともできます。 |
Use32kMaxCharColumnSize | Return max. CHAR/VARCHAR length as 32K(CHAR/VARCHARの最大長として32kを返す) | MS Access |
SessionMode=[Teradata|ANSI] | Session Mode(セッション モード) | ANSIに設定すると、「too many end transactions(エンド トランザクションが多すぎます)」というメッセージを取得してアプリケーションを解決します。 |
Sessions=<value> | セッション数 | FastExportプロトコルの基準を満たすSELECTクエリーのパフォーマンスを向上させるために、ドライバが開くFastExportデータ接続の数。 開くことができるFastExportデータ接続の最大数は、データベースで使用可能なAMP(アクセス モジュール プロセッサ)の数によって決まります。 このプロパティをAMPの数より大きい数に設定しても、ドライバはAMPの数と同じ数の接続しか開きません。
このプロパティの設定は推奨しません。このプロパティが設定されていない場合は、FastExport接続の数はデータベースの設定に基づいて自動的に決まります。
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SplOption=[Yes|No] | ProcedureWithSPLSource(SPLソースを含むプロシージャ) | ストアド プロシージャの作成時に、ストアド プロシージャ言語(SPL)を使用するかどうかを指定します。 |
TranslationDllName=<path> | Translation DLL Name(コード変換DLL名) | TCPで、小さなパケットを即座に送信するか、または待機して複数のパケットを単一の大きなパケットにまとめて送信するかを指定します。 Teradataサーバーとドライバの間で転送されるすべてのデータをコード変換するための関数が入っている.dllファイルのフルパスです。 この.dllファイルは、ローカル文字セットがTeradata Databaseまたはドライバでサポートされていない場合に、コード変換に使用されます。 |
TCPNoDelay=[Yes|No] | Use TCP_NODELAY(TCP_NODELAYを使用する) | TCPで、小さなパケットを即座に送信するか、または待機して複数のパケットを単一の大きなパケットにまとめて送信するかを指定します。 |
TranslationOption=<option> | Translation Option(コード変換オプション) | コード変換DLLファイルで使用されるオプション。必須オプションは、使用されるコード変換DLLファイルによって異なる場合があります。 |
TDMSTPortNumber=<integer> | TDMST Port Number(TDMSTポート番号) | ポート1025がすでに使用されている場合は、別のポート番号が設定されます。デフォルトでは、Teradataゲートウェイはポート1025をリッスンします。 |
Type=[Default|FastExport] | タイプ | 特定の基準を満たすSELECTクエリーのパフォーマンスを向上させるために、ドライバがFastExportプロトコルを使用するかどうかを指定します。
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HTTPS_PORT=<integer> | HTTPS Port Number(HTTPSポート番号) | ポート443がすでに使用されている場合に、別のポート番号を設定します。デフォルトでは、Teradata GatewayはTLS接続をポート443でリッスンします。 |
SSLMode=[Allow|Disable|Prefer|Require|Verify-CA|Verify-Full] | SSL Mode(SSLモード) | デフォルトはPrefer(優先)です。このオプションを設定すると、ODBC Driver of Teradataがレガシー(TLS以外)モードまたはTLSモードで実行されます。 |
SSLProtocol=[TLSv1.2] | SSL Protocol(SSLプロトコル) | 現在サポートされているのはTLSv1.2のみです。 |
SSLCA=<path> | SSL CA Path(SSL CAパス) | このオプションは、信頼済みCAのルート証明書が置かれているディレクトリのフルパスを指定します。SSLModeがVerify-CAまたはVerify-Fullに設定されていない場合、SSL CAファイル名またはSSL CAパスは無視されます。 |
SSLCAPath=<path> | SSL CA File Name(SSL CAファイル名) | オペレーティング環境でのデフォルト設定がデフォルト値になります。 このオプションでは、信頼済みのルートCAおよび中間CAの1つまたは複数の証明書が入っている.pemファイルのフルパスと名前を指定します。SSLModeがVerify-CAまたはVerify-Fullに設定されていない場合、SSL CAファイル名またはSSL CAパスは無視されます。 |
USE2XAPPCUSTOMCATALOGMODE=[Yes|No] または 2XAPPCUSTOMCATALOGMODE=[Yes|No] |
Enable Custom Catalog Mode for 2.x Applications(2.xアプリケーションのカスタム カタログ モードを有効にする) | MS Excel SQLクエリーによってデータをExcel 2000スプレッドシートにインポートします(Data(データ)>>Get External Data(外部データの取り込み)>>New Database Query(新しいデータベース クエリー)を使用) |
DontUseTitles=[Yes|No] | Use Column Names(列名を使用する) | Crystal Reportsの列名または列タイトルを返すかどうかを指定します。 |
UseDataEncryption=[Yes|No] または DataEncryption=[Yes|No] |
Enable Data Encryption(データ暗号化を有効にする) | ドライバがデータベースとのすべての通信を暗号化するか、認証情報のみを暗号化するかを指定します。 |
UseDateDataForTimeStampParams | Use DATE data for TIMESTAMP parameters(TIMESTAMPパラメータにDATA型データを使用する) | MS Access、およびMicrosoft Access Jetデータベースを使用するその他のアプリケーション |
UseRegionalSettings | Use Regional Settings for Decimal Symbol(10進記号の地域設定を使用する) | ドライバが小数点記号に地域設定を適用するか、地域設定に関係なくピリオド(.)を使用するかを指定します。 |
UseXViews=[Yes|No] | Use X Views(X Viewを使用する) | Xビューを使用するかどうかを指定します。Xビューでは、指定されたユーザーが所有または制御するオブジェクトのみにドライバがアクセスできるように、データへのアクセスが制限されます。 |