Teradata Database V2R6.2以降、SQL文で使用されるパラメータおよび結果セットの列向けに改良されたメタデータに対し、サポートが追加されています。改良されたメタデータは、拡張ステートメント情報と総称されています。ODBC Driver for Teradataは、データベースでサポートされている場合に拡張ステートメント情報を使用しますが、ODBCでの拡張ステートメント情報の使用は構成オプション(DSN Setup(DSN設定)ダイアログにあるEnable Extended Statement Information(拡張ステートメント情報を有効にする)チェック ボックス、odbc.iniファイルではEnableExtendedStmtInfo)で明示的に無効にすることもできます。
ODBC Driver for Teradataで拡張ステートメント情報を使用できる場合、適合するアプリケーションでは違いは生じません。アプリケーションは以下を行なうことができます。
- SQLDescribeParamがサポートされていることを確認して、これを使用する
- データベースがタイプを判断できないSQL式のパラメータに対してSQLGetDescFieldを呼び出した場合に、SQL_UNKNOWN_TYPEを受信する
- 以前は設定されていなかったが現在は設定されている、または値が異なる記述子フィールドを検索する
- datetime型および間隔に関する情報がより正確なことを確認する
拡張ステートメント情報が使用可能な場合にODBC Driver for Teradataの一部の記述子フィールドの値が異なると、以前の動作に依存しているアプリケーションに影響する場合があります。このようなアプリケーションは、必要に応じてODBC構成で拡張ステートメント情報を無効にすると、以前のとおりに動作します。
以下のセクションで、拡張ステートメント情報が利用可能な場合の記述子フィールドの値の違いについて説明します。