アクティブ同期サービスを開始すると、sync.propertiesでsql.log.directoryの値として指定されているパスにdmSyncMaster.jsonが作成されます。デフォルトで、SQL更新ファイルは/var/opt/teradata/datamover/logs/dmSyncMaster.jsonに書き込まれます。リポジトリ テーブルにインストールされているトリガーによって、INSERT文が再生成されます。ただし、UPDATE文およびDELETE文はデーモンによって再生成されます。すべてのデータがDMAuditLogテーブルに書き込まれます。アクティブ同期サービスはこのテーブルからデータを読み取り、dmSyncMaster.jsonファイルに挿入します。アクティブで実行されている別のプロセスがdmSyncMaster.jsonからSQL文を読み取って、スタンバイに送信します。
スタンバイ サーバーがアクティブ サーバーに接続すると、アクティブ同期サービスはsync.properties.slave_clientName.lastreadでsql.log.directoryの値として指定されているパスにslave_clientName.lastreadを作成します。これによって、スタンバイ サーバーに送信されたすべてのSQL文が追跡されます。アクティブ サーバーに接続されているスタンバイ サーバーごとに固有の.lastreadファイルが作成されます。例えば、Data Mover環境にrepos_bu1とrepos_bu2という2台のスタンバイ サーバーがある場合に、各スタンバイ サーバーで同期サービスを実行すると、次のファイルが書き込まれます。
- /var/opt/teradata/datamover/logs/slave_repos_bu1.lastread
- /var/opt/teradata/datamover/logs/slave_repos_bu2.lastread