データベースDBCを復元する場合、Teradata ARC 16.20およびTeradata Database 16.20での推奨手順を下記に示します。以前のリリースでの推奨手順については、使用しているリリースに対応するデータベース移行のマニュアルを参照してください。 データ移行のマニュアルにアクセスする手順については、サポートされるリリースのデータ移行に関するセクションを参照してください。
次のテーブルに、データベースDBCの復元プロセスの各ステップのサマリーと説明を示します。
ステップ | サマリー | 説明 |
---|---|---|
1 | sysinit | sysinitを実行して、システムを再初期化します。 |
2 | 必要に応じたシステムの再構成 | 必要であれば、希望する構成にシステムを再構成します。 |
3 | DIPERRとDIPVIEWSの実行 | DBSデータベース初期化プログラム(DIP)を実行し、DIPERR(エラー メッセージ テーブルの初期化)スクリプトとDIPVIEWS(システム ビューの初期化)スクリプトを実行します。 この時点で、DIPALLなどの他のDIPスクリプトを実行しないでください。 DIPの実行については、<Teradata Database Node Software移行ガイド, B035-5942>を参照してください。 復元するデータベースのバージョンに一致する、この文書の特定のバージョンを確認してください。 データ移行のマニュアルにアクセスする手順については、サポートされるリリースを参照してください。 |
4 | ENABLE DBC LOGONS | ユーザーDBCのみがデータベースDBCを復元できます。 結果的にsysinitを実行せざるを得なくなるような再起動ループを避けるため、ユーザーDBCを除くすべてのユーザーでログオンを無効にする必要があります。 これを実行するためには、DBSスーパーバイザー コンソール ウィンドウに次のように入力します。 DISABLE LOGONS; ENABLE DBC LOGONS; データベースDBCが復元されたら、DBSスーパーバイザー コンソール ウィンドウで次のように入力し、すべてのユーザーのログオンを有効に戻します。 ENABLE LOGONS; |
5 | 全ユーザー オブジェクトの削除(ARCスクリプトのオプション) | Teradata Database内にユーザー オブジェクトが定義されている場合は、データベースDBCを復元する前にこれらを削除する必要があります。(Teradata ARCでサポートされるオブジェクトの一覧については、データベース オブジェクトを参照してください。次の文を使用して、永久ジャーナル テーブルを除くすべてのオブジェクトを削除します。DELETE DATABASE (DBC) ALL, EXCLUDE (DBC); DELETE DATABASEにより、すべてのUDTがSYSUDTLIBデータベースから削除されます。 永久ジャーナル テーブルの削除には、MODIFY USERまたはMODIFY DATABASEステートメントを使用します。詳細については、<Teradata Database SQLデータ定義言語 - 構文規則および例, B035-1144>のMODIFY DATABASE/USERの説明を参照してください。 |
6 | データベースDBCの復元(ARCスクリプト) | 以下のようなスクリプトを実行して、データベースDBC自体を復元します。LOGON DBC,DBC; DELETE DATABASE (DBC) ALL, EXCLUDE (DBC); RESTORE DATA TABLES (DBC), RELEASE LOCK, FILE=ARCHIVE; LOGOFF; アーカイブがマルチストリームでない限り、DBCの復元はシングルストリーム ジョブとして実行します。 マルチストリームの場合には、アーカイブ時に使用されたのと同数のストリームを使用します。 復元時に使用するストリームの数が少ないと、ジョブが失敗する可能性があります。 詳細は、マルチストリームによる復元を参照してください。 |
7 | post_dbc_restoreの実行 | データベースDBCを復元した後は、DBC復元後スクリプト(post_dbc_restore)を実行します。post_dbc_restoreスクリプトは、必要に応じて追加のDIPスクリプトも実行します。 post_dbc_restoreスクリプトの詳細については、下記の移行スクリプトを参照してください。 |
8 | ユーザー データの復元(ARCスクリプト) | ユーザー データを復元する場合は、post_dbc_restoreスクリプトに続いて、以下のようなスクリプトを実行します。LOGON DBC,DBC; RESTORE DATA TABLES (DBC) ALL, EXCLUDE (DBC), (TD_SYSFNLIB), RELEASE LOCK, FILE=ARCHIVE; LOGOFF; マルチストリームを使用する場合には、アーカイブ時に使用されたのと同数のストリームを使用します。 詳細は、マルチストリームによる復元を参照してください。 |
9 | post_data_restoreの実行 | ユーザー データを復元した後は、データ復元後スクリプト(post_data_restore)を実行します。post_data_restoreスクリプトは、必要に応じて追加のDIPスクリプトも実行します。 post_data_restoreスクリプトの詳細については、下記の移行スクリプトを参照してください。 |