TDPの構成には、コマンドを使用します。TDPの起動時に常に発行されるTDPコマンドは、TDPジョブ制御言語(JCL)またはTDPPARMのFILEDEFでz/OS TDPPARMデータ定義(DD)文によって割り当てられるデータセットで指定できます。上記コマンドは、TDPPARMからのみ発行できるコマンドと、いつでも発行できるコマンドの2つの一般的なカテゴリに分類されます。
TDPPARMからのみ発行できるコマンドには、固有のコマンド命令、INITIALがあります(詳細についてはTDPオペレータ コマンドに関する説明を参照)。INITIALコマンドは、TDPPARMからしか発行できません。これは、TDPを初期化する場合に、そのコマンドの設定が必要となるためです。すべての設定にはデフォルトが存在するため、INITIALコマンドは必要ありません。ただし、上記2つのコマンドは頻繁に使用します。
- データベースとのチャネル通信モードは、INITIAL IOMODEコマンドで指定できる。
- z/OSでは、一般的なインターフェースであるEXCPVRがデフォルトになるが、z/OSではIOSDRIVRが推奨される(何年もの間変わらない完全な安定性を維持しているが、非公式のz/OSインターフェースであるというだけでデフォルトにはなっていない)。
- z/OSでは、システムに複数バージョンのTDPがインストールされている場合、アプリケーションとの通信に必要なTDPリンクパック ルーチンのバージョンを指定できる。INITIAL OSSISUFXコマンドおよびINITIAL PCSUFXコマンドを使用して、TDPバージョンに一致するバージョンの接尾語1文字を指定できる。通常、両方のコマンドに同じ接尾語文字を使用できる。
その他すべてのTDPコマンドは、TDPが実行しているときにいつでも発行できます(すべてのコマンドに関する説明は、TDPコマンドを参照)。TDPPARMで常に発行されるコマンドを含めると、TDPが起動するたびに同じコマンドを手動で発行する必要がなくなります。ほとんどの場合、2つのコマンドが指定されます。
- 論理ホストに関して構成されるCPとNPごとにSTART CPコマンドまたはSTART NPコマンドを1つ含める。論理ホストに関して構成されるすべてのCPとNPをSTARTする必要はないが、この操作を行なっておくことが望ましい。
- RUNコマンドは、TDP処理を開始する最後のコマンドとして含めます。
代表的なワークロードを確立したら、通常TDPコマンド、ADD CELLSおよびADD XMSCELLSを含めることにより、TDP記憶セルが使用する仮想記憶を調整します。