DISPLAY CELLS - Teradata Director Program

Teradata® TDPリファレンス

Product
Teradata Director Program
Release Number
17.10
Published
2021年6月
Language
日本語
Last Update
2021-09-23
dita:mapPath
ja-JP/bvb1608578422774.ditamap
dita:ditavalPath
ja-JP/bvb1608578422774.ditaval
dita:id
B035-2416
Product Category
Teradata Tools and Utilities

目的

TDP内部メモリ管理システムで生成されるセルの使用可能度と使用状況に関する情報を表示します。この情報は、現在のTDPが開始されたときから集積されます。これをリセットするコマンドはありません。

構文



略語DIとDISは古い表記である。

構文規則:

VERIFY
現在使用中のz/OS PCセルの数の表示
このオプションは、Teradataサポート担当者の指示を受けて使用するよう意図されている。通常、このオプションを使用しても、情報の正確さは影響を受けず、システムのオーバーヘッドが増加するだけである。

使用方法に関する注意

TDPが起動すると、セル サイズごとに以下のセルの数が取得される。

セル サイズ セルの数
64バイト 500
128バイト 500
240バイト 150
256バイト 500
352バイト 500
416バイト 500
992バイト 500

IACMODE PCが起動すると、XMSセル サイズごとに以下のセルの数が取得される。

セル サイズ セルの数
256バイト 200
416バイト 200
992バイト 390

TDPが起動するたびに、TDPPARMデータセットでTDP ADD CELLS、ADD XMSCELLS、およびINITIAL IOBUFSの各コマンドを使用するとセルの数を増やすことができます。TDPの実行中、セルの数は、TDP ADD CELLSコマンドとADD XMSCELLSコマンドを使用して増やすことができます。セルの数を減らすことはできません。

DISPLAY CELLSコマンドを実行すると、TDPではメモリ 管理システム中のセルに関する次の情報が表示される。

説明
CELSZ セルのサイズ(バイト単位)
AVAIL 現在使用されていないセルの数
INUSE 現在使用されているセルの数
MXUSE 一度に使用できるセルの最大数。これにはIOMODE PCインターフェースでの使用のために予約されたセルが含まれる。
GMAIN セルが動的に取得された回数。

通常、セルが利用できない場合、セルが利用できるようになるまでTDPプロセスは一時停止される。ただし、特定の場合には、要求を満たすためにセルが動的に取得される。動的に取得されたセルは、使用されなくなったときに解放される。PCセルが動的に取得されることはない。セルの動的な取得は、利用可能なセルの再利用よりも効率が低いため、全体のスループットが低下する場合がある。動的処理の数が大きいほど、パフォーマンスに影響が生じる可能性は大きくなる。

PC 一度にIOMODE PCインターフェースで使用するために予約されたセル数。
#WAITS セルが利用できなかったために、TDPプロセスが一時停止された回数。

通常、セルが利用できない場合、TDPプロセスはセルが利用できるようになるまで一時停止される。一時停止されたTDPプロセスは他の操作を処理するために利用できないため、全体のスループットが低下する場合がある。一時停止の回数が大きいほど、パフォーマンスに影響が生じる可能性は大きくなる。

INITIAL IACMODE PCが指定されている場合、クロス メモリ セルの不足に関する情報も表示されます。この情報は次のようになります。

  • TDP1250は、3つあるクロス メモリ セルのプールのうち、少なくとも1つが使い果たされた回数を示す。各要求には、3つあるクロス メモリ セルの各サイズから、1つのセルを必要とする。いずれのサイズかが使用できない場合、要求は待機させられる。
  • TDP1251は、最大のクロス メモリ セルのプールから1つ以上のセルを必要とした要求を処理するために使用できるセルがなかった回数を示す。

特別な目的に使用する小数のセルを除き、すべてのセルは31bitストレージから割り振られる。

特定のサイズの利用可能なすべてのセルを一度に使用した場合は、次のメッセージが表示される。

TDP0021 **WARNING** 100% of <size> BYTE CELLS IN USE

このようなメッセージは、セル サイズごとに最大1回表示される。

例: DISPLAY CELLS

D CEL

完了メッセージ

DISPLAY CELLSコマンドの実行結果は、次の形式になる。

TDP0501 CELSZ AVAIL INUSE MXUSE   GMAIN PC   #WAITS
TDP0528 00064 00498 00002 00042 0000000 00000 00000
TDP0528 00128 00496 00004 00006 0000000 00000 00000
TDP0528 00240 00499 00001 00043 0000000 00000 00000
TDP0528 00256 00491 00209 00247 0000000 00200 00000
TDP0528 00352 00497 00006 00006 0000000 00000 00000
TDP0528 00416 00497 00203 00204 0000000 00390 00000
TDP0528 00480 00005 00001 00005 0000000 00000 00000
TDP0528 00992 00498 00392 00890 0000000 00390 5265*
TDP0528 12272 00004 00002 00006 0000000 00000 12272*
TDP0529 OVERSIZE CELLS, INUSE: 1 MAXUSE: 0 GETMAINS: 1
TDP1250 WAITS FOR INITIAL PC CELLS: 0
TDP1251 WAITS FOR ADDITIONAL PC CELLS: 0
TDP0500 ADDITIONAL I/O CONTROL BLOCKS OBTAINED: 0

例に関する注意事項

TDP1250とTDP1251は、IACMODE PCを指定した場合に限り表示される。

TDP0500は、TESTが使用でき、IOMODE IOSDRIVRを指定し、CICタイプのCPが使用されている場合に限り表示されます。ここに記述されているI/O CONTROL BLOCKSはIOBUFSではないので注意する必要があります。

#WAITSレジスターの5桁目の右側にアスタリスクが付いている(00001*)場合は、現在TDPが12,272バイトのセル サイズを待機していることを示す。

#WAITSレジスターの5桁目の位置にアスタリスクがある(5625*)場合は、#WAITSカウンターが折り返されている(つまり、非常に大きな数値である)ことを示す。