次の項では、個々のTDPオペレータ コマンドに関する詳細な説明がアルファベット順に記載されています。個々のコマンドの説明には、次の項目があります。
- コマンドの機能に関する短い説明
- コマンドの構文
- 使用上の注意(コマンドの稼動方法と使用法)
- コマンド入力の例
- 予想される通常の完了メッセージ
- 表示コマンドの場合、例の実行結果
以下の表に、TDPオペレータ コマンドとその機能に関する説明を示します。
コマンド | 機能 |
---|---|
ADD CELLS/XMSCELLS | メイン メモリまたはメモリ間のPCセルをTDPに追加する。 |
ATTACH CP | オペレーティング システムから指定したチャネル デバイスを割り当てる。 |
ATTACH IFP (廃止予定。ATTACH CP の使用を推奨) | 廃止: ATTACH CPに変換。 |
ATTACH NP | NPの表現を作成するが、必要な機能は実行しない。CPとの整合性に対してのみサポートされている。 |
COMMIT | 2フェーズ コミット セッションの場合に、指定の未確定セッション中の変更内容をコミットする。 |
CONFIG | TDP情報に対し制御とデフォルト値を確立する。 |
DETACH CP | オペレーティング システムから指定したチャネル デバイスの割り当てを解除する。 |
DETACH IFP (廃止予定。DETACH CPの使用を推奨) | 廃止: DETACH CPに変換。 |
DETACH NP | NPの表現をTDPから削除する。 |
DISABLE IRF | 2フェーズ コミット未確定解決方法で使用されるTDP内部セッションをログオフする。 |
DISABLE LGUX | TDPに、ユーザー ログオン出口インターフェース(User Logon Exit Interface : TDPLGUX)へのログオン要求の引渡しを停止させる。 |
DISABLE LOGONS | TDPに、アプリケーションからの要求の受諾を停止させる。TDP開始時にログオンできなくなる。 |
DISABLE NPCOMM | TDPがNPに対する通信の理由、損失、および再開に関連するメッセージを生成するのを停止する。 |
DISABLE POOL | いくつかのプールにログオンできないようにする。 |
DISABLE POOL DETAIL | POOL DETAILを使用不能にする。 |
DISABLE POOL STATUS | POOL STATUSを使用不能にする。 |
DISABLE SECLOGON | z/OSクライアント システム上のシステム許可機能(SAF)へのセキュリティ ログオン インターフェースを使用できないようにする。 |
DISABLE SESSION DETAIL | TDPがセッションの終了時にアプリケーションおよびデータベースでの経過時間を示すメッセージを生成しないようにする。 |
DISABLE SESSION RESERVE | TDPに予約済みのセッション容量を予約解除させ、データベースでサポートされるセッション容量を顧客のアプリケーションが最大限使用できるようにする。 |
DISABLE SESSION STATUS | TDPがセッションの開始または終了時にメッセージを生成しないようにする。 |
DISABLE SMF | SMF情報を記録しないようにする。 VOS3環境では、SMSレコードに適用される。 |
DISABLE TDPSTATS | TDPのパフォーマンス データの収集を停止する。 |
DISABLE TEST | TDPに、TESTモードで生成される通知/診断メッセージのシステム コンソールへの書き込みを停止させる。TDP開始時にTESTモードは使用できなくなる。 |
DISABLE TIME | TDPがデータベースに時刻を送信しないようにする。 |
DISABLE TMON | ユーザー トランザクション コレクション出口(User Transaction Collection Exit : TDPUTCE)に対するTDP呼出しを使用不能にする。 |
DISABLE TRAP | TDP診断トラップを停止する。 |
DISABLE UAX | TDPに、ユーザー アドレス空間の出口からの受諾要求を停止させる。 |
DISABLE USEC | TDPに、ユーザー セキュリティ インターフェース(User Security Interface : TDPUSEC)へのセキュリティ/ログオン違反情報の引渡しを停止させる。TDPUSECはTDP開始時に使用可能になる。 |
DISPLAY CCU (廃止予定。DISPLAY CONFIG CP DETAILの使用を推奨) | 廃止: DISPLAY CONFIG CPに変換。 |
DISPLAY CELLS | TDP内部メモリ 管理システムで生成される使用可能度と使用状況に関する情報をすべて表示する。 |
DISPLAY CHECKSUM (廃止予定。DISPLAY CONFIG CP DETAILの使用を推奨) | 廃止: DISPLAY CONFIG CP DETAILに変換。 |
DISPLAY CONFIG | CONFIGコマンドによって設定される制御およびデフォルト値を表示する。 |
DISPLAY CP | いくつかのチャネル プロセッサ(channel processors : CP)のステータスを表示する。 |
DISPLAY IFP (廃止予定。Display CPの使用を推奨) | 廃止: DISPLAY CPに変換。 |
DISPLAY INDOUBT | 2フェーズ コミット セッションの場合に、任意の未確定セッションか、未確定セッションのあるコーディネータを表示する。 |
DISPLAY JOB | TDPを使用してデータベースと通信するジョブのステータスを表示する。 |
DISPLAY LIMIT(廃止予定。DISPLAY CONFIG XP DETAILの使用を推奨) | 廃止: DISPLAY CONFIG XP DETAILに変換。 |
DISPLAY MODULE | TDPモジュールに関する情報を表示する。 |
DISPLAY NP | いくつかのネットワーク プロセッサ(Network Processors: NP)のステータスを表示する。 |
DISPLAY POOL | セッション プールに関する情報と統計をリストする。 |
DISPLAY QUEUES | TDPの内部作業待ち行列のステータスを表示する。 |
DISPLAY SERVER | TDPが通信しているデータベースの属性を表示する。 |
DISPLAY SESSIONS | TDPを使用してデータベースと通信するセッションのステータスを表示する。 |
DISPLAY SMF | SMFの記録のステータスを表示する。 VOS3環境では、SMSレコードに適用される。 |
DISPLAY SP | いくつかのセッション プロセッサ(SP)のステータスを表示する。 |
DISPLAY STORAGE | TDPが使用する仮想記憶に関する情報を表示する。 |
DISPLAY TDP | TDPのステータスを表示する。 |
DISPLAY TDPSTATS | TDPSTATSのステータス(使用可能または使用不能)を表示する。 |
DISPLAY TRACK | 収集されている内部診断情報とその処理を表示する。 |
ENABLE IRF | 2フェーズ コミット未確定解決方法で使用されるTDP内部セッションをログオンする。 |
ENABLE LGUX | TDPに、TDPLGUXへのログオン要求の引渡しを開始させる。 |
ENABLE LOGONS | TDPに、アプリケーションからのログオン要求の受諾を開始させる。TDP開始時にログオンできなくなる。 |
ENABLE NPCOMM | TDPがNPに対する通信の理由、損失、再開に関するメッセージを作成するようにする。 |
ENABLE POOL | いくつかのプールにログオンできるようにする。 |
ENABLE POOL DETAIL | POOL DETAILを使用可能にする。 |
ENABLE POOL STATUS | POOL STATUSを使用可能にする。 |
ENABLE SECLOGON | z/OSクライアント システム上のシステム許可機能(SAF)へのセキュリティ ログオン インターフェースを使用できるようにする。 |
ENABLE SESSION DETAIL | TDPがセッションの終了時にアプリケーションおよびデータベースでの経過時間を示すメッセージを生成するようにする。 |
ENABLE SESSION RESERVE | TDPにSP失敗時の回復処理に関するセッション機能を予約させ、現行の実行時に制御できるセッションの最大数を少なくする。 |
ENABLE SESSION STATUS | TDPがセッションの開始または終了時にメッセージを生成するようにする。 |
ENABLE SMF | SMF情報を記録する。 VOS3環境では、SMSレコードに適用される。 |
ENABLE TDPSTATS | TDPにパフォーマンス データの収集を開始させる。 |
ENABLE TEST | TDPに、TESTモードで生成される通知および診断メッセージのシステム コンソールへの書き込みを開始させる。 TDP開始時にTESTモードは使用できなくなる。 |
ENABLE TIME | TDPに、データベースに時刻を送信させる。 |
ENABLE TMON | TDPUTCEに対するTDP呼出しを使用可能にする。TDPUTCEはTDP開始時に使用可能になる。 |
ENABLE TRACK | 内部診断情報の収集および処理を要求する。 |
ENABLE TRAP | TDP診断トラップを確立する。 |
ENABLE UAX | TDPに、要求をユーザー アドレス空間に渡させる。現時点では、接続要求とログオン要求だけが渡される。 |
ENABLE USEC | TDPに、TDPUSECへのセキュリティ/ログオン違反情報の引渡しを開始させる。TDPUSECはTDP開始時に使用可能になる。 |
INITIAL CCU (廃止予定。CONFIG CP MAXBLKNM、MAXBLKSZ、およびMAXCKSUMの使用を推奨) | 廃止: CONFIG CP MAXBLKNM、MAXBLKSZおよびMAXCKSUMコマンドに変換。 |
INITIAL DLYTIME (廃止予定。CONFIG COMMLOST MSG INTERVALの使用を推奨) | 廃止: CONFIG COMMLOST MSG INTERVALコマンドに変換。 |
INITIAL IACMODE | TDPとアプリケーション プログラムとの間の通信モードを選択する。 |
INITIAL IOBUFS | STARTコマンドにCCUを必要とするCPについて、I/Oバッファの数を変更する。 |
INITIAL IOMODE | データベースへのチャネルI/OにTDPで使用されるモードを選択する。 |
INITIAL JOBWAIT | オぺレーティング システムによってアプリケーションがタイム アウトされないようにするアクティビティをTDPが開始するまで、そのアプリケーションがどれだけの時間待機状態にとどまれるかを選択する。 |
INITIAL LSQA | RDBMSと通信するアドレス空間の中のLSQAの使用状況を制御する。 |
INITIAL MAXSESS | 現在も使用可能だが、このコマンドはSET MAXSESSコマンドに置き換えられた。 |
INITIAL MSGPREF | 通常メッセージ接頭部の前にあるTDP識別子を制御する。 |
INITIAL OSSISUFX | TDPが稼動するサブシステムで使用されるバージョンのHSIオぺレーティング システム サブシステム インターフェース(HSI Operating System Subsystem Interface: HSIOSSI)(SVCモードの場合)またはHSIプログラム呼出しサービス(HSI Program Call Services : HSISXMS)(PCモードの場合)とそのTDPを関連付ける。 |
INITIAL PCSUFX | TDPサブシステムで使用されるバージョンの非空間切り替えプログラム(non-space-switched PC program: TDPNSPCI)モジュールとそのTDPを関連付ける。 |
INITIAL RSTTIME (廃止予定) | 廃止: CONFIG COMMLOST MSG INTERVALコマンドに変換。 |
INITIAL TRUNCRSP | 応答の欠損を戻りコードが示す場合に指定する。 |
INITIAL USERID | USERIDがEBCDIC文字セットを使用する場合は現在も使用可能だが、このコマンドはSET USERID(すべての文字セットをサポートする)に置き換えられた。 |
LOGOFF | いくつかのセッションのデータベースからのログオフを強制実行する。 |
LOGOFF POOL | アプリケーション プログラムで使用中のプール セッションを強制ログオフし、プールを即時終了する。 |
MODIFY POOL | プール中のセッション数を増減する。 |
MODIFY SECLOGON | z/OSクライアント システム上のシステム許可機能(SAF)へのセキュリティ ログオン インターフェースのメッセージ表示オプションを変更する。 |
RESOLVE | 未確定2フェーズ コミット セッションの場合、手動で未確定状態を解決する。 |
ROLLBACK | 2フェーズ コミット セッションの場合に、指定の未確定セッション中の変更内容をロールバックする。 |
RUN | TDPPARMまたはシステム コンソールから入力されたオペレータ コマンドを実行させる。 |
SET CHARSET | ユーザーIDとログオン列をTDPコマンドに指定して、文字セットを確立する。 |
SET CHECKSUM (廃止予定。CONFIG CP CHECKSUMの使用を推奨) | 廃止: CONFIG CP CHECKSUMに変換。 |
SET COMCHAR | オペレータ コマンド レジスターと初期設定されるTDPとの連係に使用される通信文字を、確立または変更する。 |
SET LIMIT (廃止予定。CONFIG XP MAXNORSPの使用を推奨) | TDPが使用する制限を作成する。 |
SET MAXSESS | 現行の実行時にTDPで制御できるセッションの最大数を確立する。 |
SET STORAGE (廃止予定。CONFIG CP STORAGEの使用を推奨) | 廃止: CONFIG CP STORAGEに変換。 |
SET USERCS | データベースで利用できるユーザー定義文字セットの特性を確立する。 |
SET USERID | TDP内部セッションのデータベース システム ユーザーIDを確立する。 |
SHUTDOWN | TDP操作を停止する。 |
START CP | TDPに、指定したチャネル デバイスを使用したデータベースとの通信を開始させる。 |
START IFP (廃止予定。START CPの使用を推奨) | 廃止: START CPに変換。 |
START NP | TDPがネットワークを使用してデータベースとの通信を開始するようにする。 |
START POOL | セッション プールを確立して使用可能にする。 |
STOP CP | 指定したチャネル デバイスを使用するデータベースとの通信を終了する。 |
STOP IFP (廃止予定。STOP CPの使用を推奨) | 廃止: STOP CPに変換。 |
STOP NP | 指定したネットワーク接続を使用するデータベースとの通信を終了する。 |
STOP POOL | いくつかのセッション プールを通常の方法で終了する。 |