Teradata Databaseへのログオン、SQL問合わせの実行、パスワードの入力のたびに、データ ディクショナリが使用されています。
セキュリティとデータの保全性を維持するために、データ ディクショナリで使用することができるSQL DMLコマンドは、SELECT文のみです。INSERT、UPDATE、MERGE、またはDELETEなどのSQL文でデータ ディクショナリを変更することはできません。ただし、AccLogTbl表やEventLog表などの一部のデータ ディクショナリ表は例外です。
データ ディクショナリには、Unicodeのシステム ビューが格納されます。ただし、下位互換性を維持するため、Teradataでは、オブジェクト名をKanji1/Latinに変換するための互換性維持システム ビューを提供しています。Unicodeおよび互換性維持システム ビューの詳細については、Teradata Vantage™ - データ ディクショナリおよびTeradata Vantage™ - データベースの管理を参照してください。
SELECTを使用し、データベース管理者からアクセスが許可されたデータ ディクショナリのビューを調べることができます。例えば、Personnelデータベースの情報にアクセスする必要がある場合、DBC.DatabasesVビューを次のように問い合わせることができます。
SELECT Databasename, Creatorname, Ownername, Permspace FROM DBC.DatabasesV WHERE Databasename=’Personnel’ ;
この問合わせを行なうと、次のような出力が得られます。
Databasename Creatorname Ownername Permspace Personnel Jones Jones 1,000,000