DML文は、データベースの値の操作と処理を行なう目的で使用します。表への新しい行の挿入、行の1つ以上の値の更新、行の削除の各操作が可能です。
下表は、いくつかの基本的なDML文のリストです。このリストは、すべてを列挙したものではありません。
文 | 処理 |
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CHECKPOINT | ジャーナルのチェックポイントを作成する。 CHECKPOINT文は、ジャーナルに復元ポイントを定義します。この復元ポイントを使えば、後からその時点の状態に表の内容を復元できます。チェックポイントは、例えば、ハードウェア障害や操作上のエラーなどにより表の内容が正しくなくなった場合に便利です。 |
DELETE | 表から行(複数も可)を削除する。 |
ECHO | クライアントに対して文字列またはコマンドをエコー表示する。 |
INSERT | 新規の行を表に挿入する。 INSERTの特殊ケースの詳細については、この表内のAtomic Upsertの説明を参照してください。 |
MERGE | 単一のSQL文中でUPDATEとINSERTの両方を組み合わせる。サポート対象は基本索引の操作のみであり、Atomic Upsertと類似していますが、制約はより少ないものとなります。 |
以下の文があります。
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トランザクションを管理できるようにする。 |
SELECT | 特定の行のデータを結果表形式で返す。 |
UPDATE | 表の行(複数も可)の値を変更する。 UPDATEの特殊ケースの詳細については、この表内のAtomic Upsertの説明を参照してください。 |
Atomic Upsert DMLのUPDATE文のUpsert形式はANSI/ISO SQL規格に基づくTeradata Database拡張機能であり、その設計意図は、DML文によるAtomic Upsertのサポートを可能にすることによって、TPumpユーティリティの性能を向上させることにあります。TPumpの動作の詳細については、Teradata Parallel Data Pumpを参照してください。 この機能によって、Teradata TPumpだけでなくCLIv2、ODBC、JDBCベースのすべてのアプリケーションで、最適に効率化された単一パス手法を使用して、単一行のUpsert操作を実行することが可能となりました。この単一パスUpsertの呼称にAtomic(分割不能)という形容が付くのは、その構成要素であるUPDATEとINSERTという両SQL文が1つにグループ化されて分割不能な単一のSQL文として実行されるということを強調するためです。 |